「僕の人生はケチャップにまみれて潤いを得られたようなもの」ナポリタン学会会長が国民食の座を狙い奮闘中!

『日本ナポリタン学会』の会長・田中健介氏(C)週刊実話Web
突き抜けた男たちの魂の叫びをお届けする、「死ぬ前までにやっておくべきこと」。今回は前回に引き続き神奈川県横浜市に結成された『日本ナポリタン学会』の会長・田中健介氏をインタビュー。ナポリタンのさらなる魅力と普及活動の真髄を聞き出した。

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ナポリタンの魅力を伝えたい。

ナポリタンを食べたいと言わせたい。

そんなナポリタン好きが、ナポリタンの圧倒的普及を企てる団体『日本ナポリタン学会』。2009年の立ち上げから賛同する仲間を増やし、12年にはイタリアのナポリで、ナポリ市長にナポリタンを食べさせ「Buono!(美味い!)」と言わせてみたり、日本のナポリタン文化を明るく、楽しく、それでも比較的マジメに育んできた。

しかし一方で、会長の田中が突然失職するというまさかの事態が起こる。

田中は再就職に、ナポリタン学会や会長のコネを一切使わなかった。

選んだ職は、介護の中でも特に重篤かつドヤ街の暴れん坊たちが集うような特別な施設。

職場の環境は当然厳しく、ナポリタン6食ぐらい平気で食べられるカロリーを日々消費している。

「でも前職より時間を圧縮できるので、その分、学会の活動にも充てられる。僕らはナポリタン学会でお金を得ることは一切考えません。ナポリタン学会はあくまでもナポリタンの普及が目的。認定店や認定商品は、お金では買えない、やらせのない、『本当にいいナポリタンを出している』という証でなければならない。それだけ世の中にはナポリタンを愛している人がいますからね。ブロガーのイートナポ氏のように世界中のナポリタンを食べ歩く方もいるし、何より上の世代の方たちのナポリタンに対する愛情と執着です。日頃から高級寿司とかいいもん食べているはずなのに、ことナポリタンの話になると『俺のナポリタンは~』と、やたらムキになって突っかかってくる。あれなんなんすかね」