南海トラフ地震誘発の可能性も…日本を恐怖に貶める台湾発「兄弟地震」の恐怖

画像はAIで生成したイメージ
いよいよ、南海トラフ地震が襲来する――そんなことを予感させる不気味な地震が台湾で発生した。

台湾で大地震が起こると、間を置かず日本でも大地震が発生するといわれている。

日本では1月13日夜、日向灘を震源とするM(マグニチュード)6.6の強い地震が発生したが、その8日後の1月21日午前0時17分ごろ、今度は台湾南部の嘉義県を震源とするM6.4の大地震が発生した。

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地震の規模は嘉義県で震度6弱、台南市や高雄市で震度5弱を観測。震源の深さは約9.7キロと推定され、台湾の広い地域が揺れに揺れたのだ。

サイエンスライターがこう語る。

「台湾はフィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界に位置し、フィリピン海プレートは台湾の東側から沈み込んでおり、これが跳ね上がって地震が起こる。また、台湾内陸部には地震を引き起こす活断層が多数存在しているんです」

つまり台湾も日本同様、地震大国なのだが、その構造を地震学者の島村英紀氏が次のように解説する。

「台湾で起きている地震は日本の地震と“兄弟関係”にあるといわれます。発生のプロセスを見ても、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に潜り込み、ひずみがたまってこれ以上たわむことができなくなると、跳ね返って地震が起こる。地震のメカニズムは日本も台湾も同じです。台湾の地震は、日本の先駆けともいわれています」

そのためか、台湾で大地震が発生すると、1年以内に日本でも大地震が起こるとの不吉な「法則」も存在するという。

それを裏付けるデータをここでいくつか紹介しておこう。