30年以内発生率「80%程度」に上昇! 迫る「南海トラフ」巨大地震のXデーは果たしていつか?

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6000人を超える犠牲者と全半壊家屋約25万棟、10兆円を超える甚大な被害をもたらした阪神淡路大震災発生から今年1月17日で、ちょうど30年を迎えた。

あれから2011年3月の東日本大震災、昨年元日の能登半島地震など、日本列島各地で断続的に大地震が起きている。

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そうした中で国民の大きな関心事の一つは、「南海トラフ地震はいったい、いつくるのか?」ということだろう。

今回は、この疑問に関してレポートする。

1月13日午後9時19分ごろ、日向灘を震源とするM(マグニチュード)6.6の強い地震が発生し、最大震度5弱を観測。宮崎県と高知県では、最大約20センチの津波も観測された。

気象庁は翌日、国土地理院と合同で定例会見を開き、「この地震が南海トラフ地震の想定震源域の西端にあたる陸側と海側のプレートの境界で発生した」と発表した。

「気象庁は今回の地震は、去年8月に日向灘で起きたM7.1の地震と同じ地震活動とみられると説明した。今回は、去年8月の震源から西北西に20キロから30キロ程度離れており、より深い場所で発生したのです」(サイエンスライター)

気になるのはこの地震と南海トラフ地震の関係だが、地震学者の島村英紀氏はこう説明する。

「阪神淡路大震災から日本は地震の活動期に入ったと考えられます。そして、南海トラフ巨大地震の前には西日本の内陸部でいくつかの大きな地震が観測されることがあるため、日向灘地震もその一つと考えていいと思います」

つまり、今回の日向灘地震は、南海トラフ地震の“前兆”である可能性が高いのだが、危ぶまれる南海トラフ地震についてはさらに恐ろしい予測がされているのだ。

防災ジャーナリストの渡辺実氏がこう語る。

「前回の南海トラフ地震が小ぶりだったので、今度は相当巨大になるといわれていますが、歴史に習うなら連動型が来ると思いますね。ちなみに、1854年の安政南海地震は、安政東海地震の約32時間後に発生しています」