「海外のご当地店も回りたい。終わるまでは死ねません」食の達人が目指す世界のローカルチェーン本出版という大いなる夢

BUBBLE-B氏(C)週刊実話Web
男たちの魂の叫びを届ける、「死ぬ前までにやっておくべきこと」。今回は、日本全国のチェーン店の本店を訪ね歩くブログ『本店の旅』を主宰する人気ブロガーBUBBLE-B氏のインタビュー最終回。日本の食文化の発信と世界のチェーン店制覇という次なる夢を聞き出した。

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BUBBLE-Bの人生を懸けた大勝負『チェーン店ツーリズムシリーズ Vol.1 ローカル回転寿司チェーン店のススメ DELUXE EDITION』『Vol.2 ローカルうどんチェーン店のススメ』は、2024年の8月に発売。

この出版不況のときに…なんて思っていたら、これが、あっという間に売れた。

発売から3カ月で制作費を回収し、黒字を叩き出したのだ。

計算通り――自信に満ちた表情でBUBBLE-Bがとつとつと話し始める。

「回転寿司は800部、うどんは600部刷ったのかな。販売方法はショップでの委託販売が少し、即売会での手売りがほとんどです。今、こういう情報系の同人誌って流行っているんです。コミケに行くと“情報評論島”というエリアがあって、『●●の▲▲を全部食べてみた』みたいな、食べ物系のシーンが盛り上がっていて、その中にうまく入り込むことができたんだと思います。そこで手応えを感じることができて、ものすごく楽しかったですね。僕の活動を分かってくれる方ともたくさん知り合えました」

BUBBLE-Bがただの食いしん坊の酔狂でこのプロジェクトに取り組んでいないことは、この同人誌の出来を見れば理解できる。

各店舗のメニューのチョイス、特徴を詳細に書き分けた筆力もさることながら、デザインから写真まですべてを自分でまかなえるセンス。何より個人の道楽で終わらせず、本を売るため緻密に計算され尽くされた先見性と情熱が詰まっていた。