台湾マクドナルドがサンリオコラボを急遽中止に 背景にある“性加害事件”と“キャンセルカルチャー”

画像はAIで生成したイメージ
台湾マクドナルドが1月14日、翌15日から展開予定だったサンリオとのコラボキャンペーンの延期を発表した。台湾マクドナルドの店舗でアルバイトをしていた10代女性が、従業員から長期にわたり性的暴行を受け、自ら命を絶った事件が理由とみられている。

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事件は、被害者の母親がスレッズで告発したことで発覚。被害者は2022年8月から台湾マクドナルドで働き始め、約1年にわたって10回以上も性被害を受けたという。

女性は退職したがうつ病と診断され、その後、自ら命を絶ったとされる。

当局は事件に対する捜査を進めており、台北市政府労働局は「性別平等工作法」に違反したとして台湾マクドナルドに100万台湾元(およそ480万円)の過料を科している。

台湾マクドナルド側は昨年12月27日、声明文を通じて謝罪。加害者である従業員の解雇を発表し、捜査に全面協力していることや、コンプライアンスの強化、内部体制の全面見直しを発表した。

台湾マクドナルドのスレッズ公式アカウントには「私たちはこれまで十分な努力をしてこなかった」などといった反省がつづられているが、いわゆるテンプレート的な文章であることは否めない。

これに憤怒したのが台湾の消費者たちで、年末以降、SNSでは台湾マクドナルドへの抗議や不買運動が盛んに行なわれている。

そして1月14日夜、翌日からコラボメニュー販売を控えた段階で、台湾マクドナルドからコラボ商品の販売延期が告げられた。