【2025年の大予言】庶民の食卓には虫、培養肉、野菜クズ…日本人を襲う食糧危機とフェイクフード



悲惨な「未来の食事」を思えば…

どうしても昆虫は食べたくない…という方におすすめなのが「培養肉」だ。

牛や豚、鶏などの細胞を培養してつくられる食肉で、代替肉がフェイクなのに対し、培養肉は肉そのもの。すでにシンガポールでは、鶏の細胞を用いたチキンナゲットが商品化されており、食感は本物に劣るが味は遜色ないという。

これらの培養肉は細胞を体外で増やし、ミンチ状に成型したものだが、ブロック状に成型した培養ステーキ肉の開発も進められている。

捨てられる食品を減らすことで、食糧危機を解決しようという動きもある。

それが「3Dフードプリンター」だ。

3Dプリンターは紙に印字する普通のプリンターとは違い、立体的な造形物をプリントできる装置。食品を粉末やペースト状にした物をインク代わりにセットし、それらを噴射して新たな食品をつくり出す。

この装置があれば、今まで捨てていた野菜の皮や芯、食物の搾りかすなどを粉末化し、活用できるというわけだ。

原料になる食品の粉末をセットすれば、つくる食品の形状は自由自在。山形大学では魚のすり身から握りずしを作成しており、これは宇宙で食べることが想定されている。

宇宙旅行の機内食が3Dプリンターでつくられる…そんな夢物語が現実になりつつある。

とはいえ、食糧危機が訪れた未来に、ぜいたくができるのは富裕層のみ。一般庶民の食卓には、日常的に肉もどきや昆虫、野菜クズが上る。

本物の肉や魚、野菜を食べられるのは、ほんの一部の人間だけになるだろう。

そんな未来が待っていることを思えば、たとえ物価が高騰しても本物を味わえる今のほうが幸せなのか…。