【2025年の大予言】“マグマ300年分”の富士山噴火Xデーはいつ? 専門家は「100%噴火する」と断言するが…



次に相当大きなものが来ることは必然

専門家は「火山学的に富士山は100%噴火する」と断言するが、それがいつなのかを特定することは不可能である。

メディアなどで富士山噴火を年月日まで明言する人が後を絶たないが、科学的にはまったく根拠がない。

残念ながら、誰もが知りたい「何月何日に噴火する」ことに答えることは無理である。

噴火予知は地震予知と比べると、実用化に近い段階まで進歩したが、火山学者が予測できるのは「低周波地震の数週間から1カ月ほど後には、噴火が始まる可能性が高い」ということのみなのだ。

前回の富士山噴火は、約300年前の江戸時代だった。

現代の誰も経験したことがないので、どのようなことが起こるかを想像することは難しい。

だが、平均30年に1回噴火する富士山が、その10倍の期間も休んでいることは、次に相当大きなものが来ることは必然であろう。

必ず起きる富士山噴火に備え、心構えがあるだけでも被災の状況は変わってくる。

まずはハザードマップ(災害危険個所図)を確認して、自分が普段生活している場所にどのような現象が起こるのか、想定しておくことが重要だ。

『検証 2025年の大予言』(小社刊)より