水面下では北朝鮮の転覆工作、ゲリラ部隊の侵略も…日韓情報当局が警告する韓国大統領“ご乱心”の裏側

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韓国の尹錫悦大統領が突如、「戒厳令」を宣言したのをきっかけに、韓国社会は大混乱している。

大統領を辞めさせる弾劾訴追案が12月14日に韓国国会で可決したのに加え、検察や警察が大統領を内乱の疑いで捜査している。

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政権崩壊の危機をほくそ笑んでいるのが隣国の北朝鮮だ。尹大統領失脚の黒幕だった可能性も指摘されている金正恩総書記は、韓国へのサイバー攻撃やゲリラ部隊の侵攻に乗り出そうとしているのだ。

尹大統領は3日夜、戒厳令を宣言し軍隊を国会に送り込んだ。

最大野党「共に民主党」の代表だけでなく、味方のはずの与党「国民の力」の代表まで逮捕しようとしていた。

だが、国会に駆けつけた議員が解除要求の決議を行い、戒厳令は取り消された。

国家元首である尹大統領が自らクーデターを起こすという異常な行動を決断したのはなぜか。

「支持率も10%台に下がり、尹政権は行き詰まっていました。妻の金建希夫人が知人からディオールの高級ポーチを受け取った疑惑や総選挙の公認に口を挟んだり、高速道路の路線を変更させた疑惑などが指摘されており、妻を守るために大統領が行動を起こしたのではないかと指摘されました。また、少数与党で政権運営が苦しい中、野党の予算案修正により大統領府が情報活動を行うための予算がごっそり削られるなど、さまざまな理由が取り沙汰されました。ただ、尹大統領自身が明かした原因が、北朝鮮なのです」(韓国事情に詳しいジャーナリスト)

尹大統領は戒厳令を出した理由について、「北朝鮮の影響を受けている勢力から韓国を守るためだ」と述べた。

4月の総選挙で与党が大敗したのも「北朝鮮が選挙管理委員会をハッキングして票を操作するなど不正選挙が行われていた」と主張しているのだ。