習近平に粛清された薄熙来の息子が結婚 お相手の台湾女性が「才色兼備でお嬢様すぎる」

台湾で行われた披露宴の様子を報じる現地メディア。(鏡新聞YouTubeチャンネルより)
中国の習近平国家主席のライバルと称され、2012年に失脚した薄熙来元重慶市共産党委員会書記の息子、薄瓜瓜氏が台湾出身の女性と結婚した。

父親の熙来氏は、かつて、格差是正や平等・公平を錦の御旗に「共同富裕」や、犯罪組織を一斉検挙する「打黒」などの大キャンペーンを展開。既得権益に巣食う政府の腐敗幹部や黒社会、地下経済を強引に排除したことで、大衆の人気を集めた人物だ。

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ところが、2012年2月に発生した側近のアメリカ領事館亡命未遂事件をきっかけに、妻による英国人実業家殺害や不正蓄財、女性との不適切な交際などの数々のスキャンダルが次々と報じられ、政治生命を絶たれた。

この失脚事件については、いまだ多くの部分が謎に包まれたままだが、妻の谷開来氏と共に、無期懲役囚として獄中の身である。

次々と暴かれたスキャンダルの1つには、今回の主役である新郎・瓜瓜氏も登場した。

フェラーリ「F80」や高級マンション、クレジットカード、高級ブランド時計、航空券、セグウェイ等など……。すべて瓜瓜氏への賄賂ではないかと、当時の報道で挙がった品々である。

父親の熙来氏が共産党革命に参加した経験がある高級幹部の子弟である「紅二代」、孫の世代が「紅三代」。紅二代の威光を利用したい輩にとって、紅三代へ便宜を図るのは、中国ビジネスでは常識、成功への最短ルートである。

「熙来氏の罪状は、遼寧省時代の職務に絡んだ約2000万元(約3億2000万円/当時のレート ※以下同)の収賄罪と約500万元(約8000万円)の横領罪、重慶市共産党委員会書記時代の職権乱用罪です。ただし、あんなものは、氷山の一角にすぎません。今年1月に、CCTV(中国国営テレビ)が報じた、同じ東北地方の遼寧省警察トップが3代にわたり受け取っていた賄賂額――250億円以上と比較しても、桁が2つも少ないじゃないですか。まかりになりにも、彼の父親は、次の国家主席候補として、習近平より格上と目されていました。その息子への便宜供与に対する見返りは、金額の大小で推し量れるものではない」(香港紙記者)

(鏡新聞YouTubeチャンネルより)