毒家族が怒鳴り込み結婚披露宴で泣き叫ぶ花嫁…「家族レンタル」業者が見た“毒親育ち”の苦悩

画像はAIで生成したイメージ
代行業に注目が集まっている。

よく話題に挙がるのが、退職代行。特にブラック企業に勤めていて辞めさせてもらえない社員からの利用が多いようだ。

その他にも、コンサートなどの観客の代行、恋愛や仕事で不利益を被らせてしまった相手への謝罪の代行など、その利用方法は多岐に渡る。

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そして、近年その中でも需要が高まっている代行が「家族レンタル」だ。

本物の両親の代わりに、結婚相手の家族への挨拶に出向いたり、結婚式に列席したりするのだが、その背景にはそれぞれの深い事情を垣間見ることが多々あるという。

家族レンタルのアルバイトを始めて5年くらいになるという男性スタッフの松井さん(64歳・仮名)に詳しい話を聞かせてもらった。

「5年前に体調不良を理由に会社を早期退職した後、暇潰しも兼ねて始めたのが、代行会社の家族レンタルのバイトでした。もともと学生時代に演劇を齧っていたこともあり、日常の中で別の人間を演じるという仕事内容に興味を抱いたんです。実際、やってみると本当に面白くて。拘束時間が一回につき長くても4時間程度なので、体力的にも問題なく続けられています」