「演歌の女王」争いで犬猿の仲に!? 生前・八代亜紀さんがライバル視していた“共演NG歌手”はあの歌姫【週刊実話お宝記事発掘】



負けん気の強い都はるみ

またこんな話もある。場所はNHKの控室。

「紅白のときですが、八代と都は、控室で顔が合わないようにしていますよ。仮に顔が合ったとしても、せいぜい、軽く会釈するぐらい。まず打ちとけて話をしているのは、見かけませんね」(ある芸能マネージャー)

都といえば、39年に『困るのことヨ』でコロンビアからデビュー。もうすぐ芸能生活も20年になる。

片や八代は、クラブ歌手を経て、テイチクからデビューしたのは46年。キャリアは今年で10年目。都にすれば後輩にあたる。

だから世間でいうほど八代を意識し、それが犬猿の仲になるくらいライバルとみなしているはか分からない。

現にこういう声もある。

「都がライバル視というか、意識しているのは、同じコロンビアの島倉千代子ですよ。都という女性、大物といわれる歌手ほど、ライバル意識を燃やしますからね。八代はどうでしょうかね」(某テレビ局芸能担当者)

だが“大物”といえば、八代は10年も後輩ではあっても、都と同じ演歌調のジャンル。昨年は歌謡賞レースから遠ざかったが、48年には『なみだ恋』が大ヒット。

そして55年には『雨の慕情』で、日本歌謡大賞、レコード大賞を独占。一躍、歌謡界の“女王”に躍り出たのはご存じの通り。

この間、都は一昨年の『北の宿』、昨年の『大阪しぐれ』などのヒットはあるが、実績的にみて八代が一枚上であるとの印象が強い。

もともと「負けん気の強い性格」といわれている都。同じ演歌歌手として、こんな後輩八代の急上昇ぶりを、「あたしも負けそう」と、諦めているとは考えられない。