「ババアの中の最高のババアでした(笑)」ジャガー横田&尾崎魔弓“最高齢女子タッグ”結成秘話

昔も今も変わらないモチベーション

尾崎魔弓 (C)週刊実話Web
――昭和と現代のプロレスを比較すると、戦い方が多様化しているようにも感じます。今の若い後輩に向けて、思うこと、言うことはありますか?

ジャガー・尾崎「私たちからは、後輩に対して余計なことは言わないですね」

尾崎「私のところ(OZアカデミー女子プロレス)では、中間の世代の子たちが若い後輩を指導して、問題も解決してくれています。私まで話が来るとなると、最終段階になっちゃいますから」

ジャガー「今の若い世代のプロレスが、違うとは思わないようにしています。逆に、今の時代のプロレスに、私のプロレスが通用するか挑戦している気持ちです」

――リングに上がるときのモチベーションは、昔も今も同じ感覚ですか。

尾崎「変わらないかな。意識したことないし」

ジャガー「尾崎も私も大きなケガもないしね。ケガをしないのは宝だよ。今が一番元気かもしれない」

尾崎「ジャガーさんのリングでの眼力が半端ないですから。私でも睨まれたら怖いだろうなと思います(笑)。若い対戦相手は腰が引けちゃうんじゃないですか?」

ジャガー「睨んでるわけじゃないんです。無意識に『心して来いよ!』って感じで見ているんです。尾崎なんて、笑いながら目から悪を醸し出しているからね(笑)」

――最後に、いくつまで現役を続けたいですか?

ジャガー「ここまで2人ともやってこられたのは、やはり、昭和の厳しいプロレスを経験してきたこともあると思います。オーディションも大変だったし、練習も試合もキツかった。だけど、とてもいい経験でした。
今はプロレスをやってこられて幸せと思います。根本を忘れずに続けていき、いつか引くときは、ケガなく綺麗に引きたいですね」

尾崎「同じ気持ちです! 私にとってジャガーさんは目標です。8つ違うのって大きいですし、私がジャガーさんの年までできるかは分かりませんけど、頑張りたいです」

取材・文/ライスマウンド・飯塚
撮影/原啓之

「週刊実話」10月31日号より

尾崎魔弓(おざきまゆみ)

1968年、埼玉県川口市出身。86年、ジャパン女子プロレスの旗揚げ興行でデビュー。現在、プロレスラーでありOZアカデミー女子プロレス社長。

ジャガー横田(じゃがーよこた)

1961年、東京都荒川区出身。77年、全日本女子プロレスからデビュー。2004年、医師の木下博勝氏と結婚。現在はワールド女子プロレスディアナに所属。