笑福亭鶴光が“松本明子4文字事件”の舞台裏をすべて明かす「あの子は出身が…」


笑福亭鶴光 (C)週刊実話Web
──番組アシスタントも、アイドルなのに下ネタも辞さずでしたね。 

鶴光「印象に残ってるのは、まず松本明子やね」 

──84年の『オールナイトフジ』(フジテレビ系)とのコラボ生放送で、本番中に放送禁止用語を叫んだ「4文字事件」で大騒動になりましたね。 

鶴光「あの子は香川県高松市の出身やから、あの4文字に対する抵抗がなくて勢いで言うてしもたんやね。いまや彼女もナベプロの看板スターやから、バラドルになって良かったんちゃうかな。あの事件から、番組アシスタントのマネジャーの目が厳しくなりましたね(笑)。
でも、ああいう自分でガンガン行く子が出てくれんとね。極端な話、作られたアイドル像を見せられても、リスナーはなんにも面白いことあらへん。『あの松本明子が4文字を!』というほうが面白いんですよ」 

──アシスタントはセクハラまがいのやり取りもエッチに返してましたね。 

鶴光「鶴光の番組なんやから、そういう心構えで来てたんやと思うで。実は、そういう知識があまりない子のほうが多かったね。ヘンに知識を詰め込んで来られても面白くないから。キレイで頭が良くて性格がええ人間はこの世に存在しないことが分かって、みんな安心したんちゃうかな(笑)」 

役者として重宝された理由 

笑福亭鶴光 (C)週刊実話Web
──下ネタの極意ってあるんですか?

鶴光「本人がスケベでないことやね。そういうヤツは下ネタ言うたらアカンね。例えば、女の子の下ネタって受け身やから生々しいでしょ。逆に男は想像力やから。この想像の部分がええんですよ。
それと話術です。ちゃんと笑いに持っていかんと。女の子がクスッて笑ったり、ちょっと顔を赤らめるぐらいはいいけど、下向いて聞くに耐えんという風になるのは『グロ』であると。エロとグロの違いをよーく見極めんとエライ目に遭います」

──ラジオDJ以外にも、自著がベストセラーになったり、楽曲の『うぐいすだにミュージックホール』がバカ売れしたり、映画にも出たりと、マルチに活躍されてますよね。

鶴光「映画『トラック野郎』に出たとき、鈴木則文監督に『なんで僕を使うんですか?』って聞いたら『ラジオで宣伝してくれるやろ』と。演技でも何でもない、“オールナイトニッポンの力”なんです。
佐々木希さん初主演の『天使の恋』(2009年)っちゅう映画はね、僕は女子高生に援助交際申し込む不動産会社社長の役なんですが、60代のプロデューサーが『この役は鶴光しかおらん』と。主役、準主役の次に即決したそうです(笑)。
パンツ泥棒の役もやったし、金持ちのエロジジイとか、そんなんばっかりで。それはまあいいとして、僕の本職は噺家やからね。落語が面白かったからマスコミが飛びついてくれた」