“駅弁の女王”が選ぶ秋の駅弁ベスト21 行楽シーズンにピッタリの“秋味”を見つけよう

これまで5000個を食べたという駅弁女王・小林しのぶさんが、北は北海道、南は九州まで全国から秋に食べたい旬の駅弁をセレクト。行楽シーズンにピッタリの“秋味”を見つけてください。

カキのうまみを丸ごと頬張る 

(宮城)伊達のかきめし 1,580円
親潮と黒潮がぶつかる栄養豊富な漁場で獲れた、甘みがある宮城産のカキ。その煮汁も余さず使ってふっくらと炊き上げたかきご飯。
ひもを引き抜くタイプの加熱式容器を使用しているので、どこでもあつあつのご飯が楽しめます。車窓を眺めながら日本酒とどうぞ。

販売駅=JR仙台駅
問い合わせ先=こばやし 022-293-1661

とことんカニを味わい尽くしたい 

(鳥取)かにづくし弁当 1600円
「本ズワイガニ」のにぎりずしと「ベニズワイガニ」のかにご飯の組み合わせ。長年にわたり、カニをおいしく食べることを研究してきた駅弁屋が生み出した最高傑作。
2種類のカニに、濃厚なかにみそを添えたことで、酒のアテとしても魅力的。

販売駅=JR鳥取駅
問い合わせ先=アベ鳥取堂 0857-26-1311 

季節限定の駅弁は迷わず買おう

小林しのぶ
駅弁が誕生して100年以上がたちました。そろそろアイデアが出尽くした感もありますが、駅弁からまだまだ目が離せません。
中でも秋は駅弁にとって特別な季節。夏が終わり、冬が来るまでの短い期間に、各社は季節限定弁当を積極的に売り出します。
食欲の秋というくらいですから、この時期ならではのおいしい食材にも注目してください。
せっかく旅をしているのに栗やキノコでは…と思う男性は多いようですが、秋の食材をふんだんに使用した弁当はお酒との相性もよく、きっと満足していただけると思います。
同じ季節に同じ地方を訪れることはそうそうありませんから、限定商品に出会った時は迷わず買ってください。その駅弁との縁は一期一会ならぬ、「一期一弁」なのです。