大谷翔平「二刀流卒業」の密約 歴史的快挙“50-50”達成で打者専念か

ロサンゼルス・ドジャース公式Xより
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平がMLB史上初の「50-50」(50本塁打&50盗塁)を達成した。

この前人未到の大記録が「二刀流」の復活にも影響してきそうだ。

「9月19日、敵地ローンデポ・パークでのマーリンズ戦で達成。6打数6安打3本塁打10打点、2盗塁と大活躍でした。敵地ファンからもMVPコールが起こるほどの興奮でした」(現地記者)

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“引き立て役”となったマーリンズのスキップ・シューメーカー監督のコメントが興味深い。

「彼は野球史上最高の選手になるだろう。なぜ、敬遠しなかったのかって? 僅差であれば敬遠していただろう。でも、あれだけの点差(3-12)をつけられて負けていたら」

50号アーチが出たのは、7回の第5打席。2死三塁の場面であり、敬遠もできた。ドジャースが試合の主導権を握っていたことも大記録達成の後押しにもなったようだ。

記録のために休めない

しかし、心配な点もないわけではない。

「大記録達成の翌日も、スタメンで出場しています。大谷が40-40を達成したのは8月23日(現地時間)。過去、40-40を達成した5人はシーズン終了のギリギリでの到達でしたが、大谷は129試合目のため、かなり早い時点で達成となりました。まだ30試合以上も残されていたので、ファンは50-50に期待し、休むことができなくなってしまいました」(スポーツライター・飯山満氏)

ドジャースは「地区優勝はできて当たり前」、ワールドシリーズ制覇を成し遂げて、初めて「勝った」と言われるチームでもある。

そのため、主力選手たちは地区優勝後のポストシーズンマッチに標準を合わせ、適度に休養日を与えられてきた。

しかし、記録のかかった大谷だけは休めなかった。指名打者だから守備には就いていないものの、大谷の地区優勝後を心配する声も出ているのだ。

「50-50の達成前、大谷の投手復帰がいつになるのかも話題に挙がっていました。ド軍のデーブ・ロバーツ監督は今季終盤での復帰説を聞かれ、否定しませんでした」(同)

右肘にメスを入れた昨年9月、「24年は打者専念、二刀流復活は25年」といわれていた。軽めではあるが、キャッチャーを座らせての投球練習も再開させている。

とはいえ、打者・大谷は来季以降も50-50を目指していかなければならない。投手との両立は不可能に近いだろう。