北朝鮮が“ロシアの一自治共和国”に鞍替えか 中国が金正恩総書記の「愛用密輸品」差し押さえで冷戦勃発

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日和見の北朝鮮が“中国の一自治共和国”から“ロシアの一自治共和国”に鞍替えか。

これまでは不足する食料から日用品まで、すべて中国から援助され、代わりに外貨稼ぎを兼ねて国民を中国各地に海外労働者として派遣してきた。ところが、ロシアのプーチン大統領がウクライナに軍を侵攻させて以降、北朝鮮とロシアの関係は平壌と北京の関係をも凌ぐ親密さをみせているのだ。

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そんな折も折、9月20日の韓国紙・中央日報は消息筋の話として、北朝鮮の金正恩総書記が友好国とみていた中国を「宿敵」と呼んでいることが分かった、と報じている。

「正恩氏は2015年に『米国・日本は100年の宿敵だが、中国は5000年の宿敵だ』と表現したことがあります。ですから中国を『宿敵』と呼ぶのは今回が初めてではない。当時、中朝関係は最悪の状態にありました。国連安全保障理事会は北朝鮮に制裁を科す決議を2006年から2017年にかけて11本採択した。中露が拒否権を行使すれば採択されません。
つまり、当時の北朝鮮の最重要友好国である中国が賛成したことに、北朝鮮は激怒したのです。逆に、正恩氏は2013年12月、親中派のボスでナンバー2だった叔父の張成沢党行政部長を処刑し、彼に連なる人脈をすべて粛清したことで中国を激怒させています。その後、米中関係の悪化もあり、正恩氏が習近平国家主席に取り入る形で関係が修復されたものの、それがぶり返したということです」(中国ウォッチャー)

中朝関係のギクシャクぶりを追ってみよう。