サラリーマンの味方だった中国パブに異変 “ニュー中国人富裕層”がハマるインバウンド向け高級パブ体験記

中国の「夜総会(KTV)」持ち帰り前提の個室キャバクラ(中国のSNSより)
ここ数年、中国パブの様子がおかしい。1時間3000円ポッキリで焼酎やビールが飲み放題、カラオケ歌い放題だったりで、薄給サラリーマンの味方だったが、若い新人ホステスがいっこうに増えていない…。

いったい彼女たちは、何処に行ってしまったのか?

【関連】SNSの炎上動画で“外国人アレルギー”を発症 20代飲食店店員の無残「この店は客を差別するのか!?」~生活や人生を脅かすネット恐怖症(3)~ ほか

中国パプ栄枯盛衰 

かつての中国パブで働く女性は、学生ビザや観光ビザなどの短期ビザで入国し、ビザが切れると一旦帰国し、また再入国するパターンが多かった。 

日本人と結婚して在留資格を得る目的で、中国パブで働くホステスもいたくらいだ。結婚なのか恋愛なのか、やっぱり出稼ぎなのか。そんな駆け引きを楽しむ常連もいた。 

よりお金を稼ぐために、店の外で直接お客と交渉している中国人ホステスもいた。お金を持った客を狙って露骨にアピールをして「貴方は特別」「貴方だけ」と思わせる術に長けていた。 

諸説あるが、そんな中国パブが落ち目になり始めたのは、2000年前後。ちょうど日本の企業がこぞって中国進出し始めた時期に重なる。 

たしかに“失われた30年”のせいで、日本人の羽振りが悪くなった。でも理由はそれだけではない。中国に赴任した駐在員が、現地で新鮮な中国人ホステスを知ってしまった影響のほうが大きいだろう。 

ところが、である。

思いもよらぬ場所で、若い中国人の新人ホステスに遭遇した。本誌記者をその場所へ連れて行ってくれたのは“ニュー中国人富裕層”で、日本に移住したばかりの上海人A氏だ。