サラリーマンの味方だった中国パブに異変 “ニュー中国人富裕層”がハマるインバウンド向け高級パブ体験記

「日本人はオバサン好き」 

一般的に中国本土では、夜の職業に対する差別意識は日本より強い。なのに正論で口答えするB嬢は、A氏にとって新鮮で刺激的なのだ。 

日本の中国パブは、手のひらで転がし転がされ、ホステスと楽しくお喋りしながら、お酒を楽しむ場である。基本ルールとして、おさわりは軽いボディタッチまでで、どこまで許されるかは関係性次第。仲良くなれば少しぐらい…と妄想する日本人サラリーマンとの差は大きい。 

ましてや、中国パプで出会った女性が妊娠してしまい、そのまま中国に帰国しても、養育費と生活費を送り続ける日本人エピソードはおとぎ話だ。 

かくしてA氏にB嬢を奪われた本誌記者のお相手は、かつての中国パブの看板娘、B嬢の母親と同じ年齢のベテランに替わった。 

お会計は中国アカウントどうしの電子マネー決済で10%引きの、3時間で9万円。 

「日本人はオバサン好きでしょう?」 

オーナーママがにっこり微笑むその脇で、B嬢が爆笑していた。 

取材・文/ROADSIDERS 路邊社