遠藤憲一が長澤まさみに「キモい」と引かれた一言は? 三谷幸喜最新作『スオミの話をしよう』出演者インタビュー

遠藤憲一 (C)週刊実話Web
長澤まさみ主演、三谷幸喜監督・脚本の映画最新作『スオミの話をしよう』が9月13日に公開された。

大富豪の妻・スオミ(長澤)が行方不明になり、現在の夫が住む豪邸に4人の元夫も集まり、奇想天外なストーリーを展開する。

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5人の男たちの記憶の中にあるスオミは、見た目も人格もまるで別人。スオミとは一体、何者なのか、スオミはどこに消えたのか…。

三谷ワールド全開のミステリー・コメディで、「1番目の夫」で血の気の多い庭師・魚山大吉を演じた遠藤憲一さんが、作品の魅力と撮影現場の裏話を語り尽くす!

――遠藤さんが三谷幸喜監督作品に出られるのは、9年ぶり2回目とのことですね。

遠藤憲一(以下、遠藤)「そうです。うれしいですよ。映画でもドラマでも、三谷作品にはみんな出たいと思っているんじゃないでしょうか。三谷さんは脚本が天才的なんです」

遠藤憲一 (C)週刊実話Web
――「脚本を読んでゲラゲラ笑った」と、公式サイトのインタビューでおっしゃっていますね。 

遠藤「こんなにずっと笑っていられる作品は、そうあるものじゃないです。でも、やっぱり脚本が面白いと、プレッシャーになるんです。実際に演じるとなると、どういう感じで表現するのかが難しい。それにこれだけ脚本が面白いのに、三谷さんが撮影本番でアイデアをいっぱい出して、脚本を変えてくるんです。やっぱり役者の体を通すと、微妙にニュアンスが変わるんじゃないんでしょうか」 

三谷幸喜のダメ出しに爆笑 

――遠藤さんが思う三谷さんは、どんな監督でしょうか? 

遠藤「とにかく撮影のテンポが速いです。撮影は朝から始まって、だいたい夕方くらいには終わってたんじゃないかな。カット割りがあまりなくて、膨大な量のシーンをワンカットで撮っちゃう。カメラマンさんも全然迷わないから、どんどん進めていくんです。
三谷さんが『今回は思い切り演劇的な映画を作ってみる』とおっしゃっていたので、通しで撮るのは決めていたんじゃないでしょうか。俺が初登場するシーンもほとんどワンカットなんですよ。NGが出しにくいから緊張しますよね」 

――じゃあ、もしかして撮影現場は緊張感に満ちて殺伐としているとか…。 

遠藤「そんなことはなくて、三谷さんを中心にゲラゲラ笑いながらの撮影でした。特に三谷さんのダメ出しに、みんな笑っていましたね。三谷さんの『もう少しこうして』『こういう気持ちで』ってダメ出しの例えが面白いんです。こんなダサい感じじゃないですけど、『もっと大空に向かって羽ばたくように』みたいな独特のダメ出しなんです。
他の出演者へのダメ出しは、リラックスしてゲラゲラ笑って聞けますから。自分がダメ出しされたときは、その指示を理解して表現していくのが楽しいんですけど、1回1回パニックになりながらなんとか指示に追いついてやりました」 

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