遠藤憲一が長澤まさみに「キモい」と引かれた一言は? 三谷幸喜最新作『スオミの話をしよう』出演者インタビュー

遠藤憲一 (C)週刊実話Web
――他の出演者といえば、さすが三谷監督の作品、超豪華キャストです。出演者とのエピソードがあったら教えてください。 

遠藤「小林隆さんは、実年齢より若い設定だったから、実はつけまつ毛をしてるんです。それを面と向かって見るとおかしいんですよ。みんなも吹き出してましたけど、出演者の中で一番ゲラ(笑い上戸)だったのは西島秀俊くん。こんなにゲラな人なんだっていうくらいに笑ってました」 

――西島さんはクールな印象なので意外です。 

遠藤「あと、俺は休憩中にスオミ役の長澤まさみちゃんとずっと話していました。初めて会ったとき、『奥さんになんて呼ばれてんの?』って聞かれたので、『ケルって呼ばれてるけど、それで呼ぶのはやめてよ。下の名前で呼ばれるのが好きなんでケンイチって呼んで』って言ったら“キモイ”みたいな顔されて(笑)」 

長澤まさみから「絡みづら!」とクレーム 

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――まるでスオミのセリフのようです(笑)

遠藤「そこから『この人、なんか面白い』と思って話しかけるようになりました。だけど、俺は雑談が得意じゃないんですよ。普段はそんなに喋るほうではないので、まさみちゃんと喋っていたらなんか会話がうまくいかないみたいで『絡みづら!』って(笑)」

――それって長澤さん演じるスオミと、遠藤さん演じるスオミの1番目の夫・魚山大吉の関係性そのまんまですね(笑)

遠藤「俺は人見知りで緊張するので、自分にとってマイナスだとずっと思っていました。でも、まさみちゃんも普段は人見知りだって聞いて、大活躍している人でもそういう部分があるんだって知ってびっくりしましたね」

――役者としての長澤さんはどうですか?

遠藤「共演した『真田丸』(NHK)のときは絡みがなかったので、絡むのは今回が初なんですけど、やっぱり魅力的ですよ。終盤のシーンでの演技は、うちらも演技で会話してるんですけど思わず見入っちゃいました」

――魚山大吉を演じる中で、遠藤さんが苦労された点は?

遠藤「魚山は元体育教師で、変に神経質なんです。スオミと魚山の回想シーンがいくつかあって、その一つのレストランでのシーンでは、『カツレツを注文して衣を取って肉を洗ってから食べる』と言い出します。
脚本で読むと面白いんですけど、実際に口にすると難しいんです。変なことが書かれているセリフを、そのまま変な人のように喋ってもいけないわけですから。そこが難しかったかな。そんな魚山と掛け合いをするまさみちゃんも、絡みづらかったんじゃないですかね」
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