“石破総理”誕生ならプロ野球が「4リーグ24球団」になる!?

16球団ではダメな理由

「球団過多」を危惧する声もあるが、米大リーグ(MLB)は、1993年から1998年にかけて実施したエクスパンションで16球団から現在の30球団に増加。ファン層も拡大し、年間売り上げも1500億円規模から1兆5000億円に爆上がりした。

石破氏が「4リーグ24球団プラン」に転回したのは、自身の都合もある。

実は「16球団拡大」の発案者は石破氏ではない。当時、アベノミクスを進めていた甘利明経済再生担当大臣がタクトを振り、自民党政調会長だった高市早苗氏が本部長を務める日本経済再生本部がまとめた構想なのだ。

先の政治部記者が、こう補足する。

「甘利氏は総裁選に河野太郎デジタル相を擁立した麻生派の重鎮で、自身は“コバホーク”こと小林鷹之前経済安全保障担当相の『後ろ盾』。高市氏は総裁選を戦うライバルですからね。彼らの“手柄”を横取りしたと言われかねない」

そこで石破氏は、10年前の16球団拡大構想に大きく手直しを加え、別物に変える必要があった。4リーグ24球団構想なら、胸を張って自分のアイデアだと提唱できるというわけだ。

こうした石破氏に接近しているのが、ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏。自身のYouTubeチャンネルなどで、「世論調査で総裁にふさわしい人ナンバーワンになる理由が分かる」などと、しきりに持ち上げているのである。

ライバル陣営の国会議員秘書は、こう勘繰る。

「堀江氏は北九州下関フェニックスのオーナー。将来のNPB参加を狙っており、“石破首相”に恩を売っているのではないか」

候補者乱立で国会議員票は割れ、党員票を多く取るとみられる小泉進次郎氏と石破氏の決選投票になることが確実視されている。

「万が一、小泉氏が1回目の投票で取りこぼせば、決選投票で石破氏に支持が集まる」(同)

石破政権の誕生でプロ野球球団が増えるかどうかは、9月27日(自民党総裁選投票日)に決まると言っても過言ではなさそうだ。