北朝鮮が飛行距離1000キロ超の「自爆型ドローン」を開発 狙いは韓国と日本か

画像はAIで生成したイメージ
北朝鮮が国産の自爆型ドローン開発を進めている。旗振り役はトップの金正恩総書記で、関係を深めているロシアのプーチン大統領から技術協力の約束を取り付けたとみられる。

北朝鮮製自爆ドローンは、飛行距離が1000キロを超すものもあるとみられ、日本がいつドローンの標的になってもおかしくない状況だ。

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北朝鮮東部の元山から発射された自爆型ドローンは低空で飛行し、レーダーに感知されないまま日本海を越え、ピンポイントで日本の標的に到達。原発、新幹線などの公共交通機関、自衛隊の基地、国会議事堂や首相官邸などあらゆる重要拠点を狙い撃ちにできる。

爆弾を搭載したドローンは標的にぶつかって自爆することで甚大な被害を与えるほか、生物兵器や化学兵器をバラ撒くことも可能――。こんな悪夢のシナリオが現実になる日が近づいているのだ。

正恩氏は8月24日、国防科学院の無人機研究所が最近開発したドローンの性能試験を視察し、自爆型ドローンのさらなる開発や生産を命じた。

「ロシアとウクライナの戦争で両国がドローンを実戦投入し、大きな成果を上げていることから、正恩氏はドローンに並々ならぬ意欲を見せています。自爆型ドローンが垂直に落下して韓国の戦車に見立てた標的を破壊する映像も公開されました。戦車は上部のハッチ部分の装甲が最も薄いため、自爆型ドローンの垂直落下攻撃が効果的ということです。また、北朝鮮のドローンはロシア製のランセットやイスラエル製のハロップに似ているとされ、ロシアから技術協力を受けていることは確実とみられています」(軍事ジャーナリスト)