兵庫県民への「最大パワハラ」 斎藤元彦知事に1日200件超の“辞めろコール”

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斎藤元彦知事(46)のパワハラ&おねだり疑惑で、2人の県職員が自殺するなど、兵庫県政が大混乱に陥っている。県議会の百条委員会で8月23日から疑惑解明の核心に迫る関係者らへの証人尋問が始まり、まずは県職員6人が出席した。

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数多のパワハラ、おねだり証言に斎藤知事への辞任圧力は日に日に高まっているが、同知事は疑惑を完全否定し、身を引く気配は全く見せていない。

県民からは「パワハラとおねだり疑惑はゴロゴロ噴出しているのに、トップに居座り続ける…。これこそ兵庫県民534万人に対するパワハラの極みや」と皮肉る批判も飛び交う始末だ。

まずは斎藤知事の簡単な経歴と、一連の疑惑の流れを整理しておこう。

斎藤知事は2002年、東大経済学部卒業後、総務省に入省。2016年、高市早苗総務大臣時代に自治税務局都道府県税課課長補佐、2017年、同課理事官。2018年には大阪府に出向し、府財政課長に就いた。2021年、総務省退職。同年7月、日本維新の会と自民党の推薦候補として兵庫県知事選に出馬し、初当選を果たしている。

「斎藤知事は、大阪以外で初めての維新系知事になり、注目を集めました。当初こそ、元総務省役人ということもあり、国とのパイプを活かす若き知事として県民、職員から期待されていた。しかし、その期待はすぐに裏切られた。徐々に職員の間では斎藤知事のパワハラなどの不満が出始め、充満していった。そして、今年3月、幹部職員のA氏が県議会関係者や報道機関に斎藤知事のパワハラや企業などへの“おねだり”贈答品授受を列挙した匿名の告発文を送りつけた。これが今日の騒動の端緒となったのです」(在阪記者)