銀座ホステス枕営業の実態も…高級クラブ美人ママ・望月明美の小説が映画化「炎上は覚悟の上です」

銀座のホステスは花魁と同じ

望月明美 (C)週刊実話Web
――枕営業をストレートに扱うことには、現役のホステスさんや同業者からの抵抗もありそうな気がしますが?

望月「確かにあるでしょうね。でも、炎上は覚悟の上です。ただ、枕営業があること自体は事実ですし、銀座というのは特別な場所なんです。江戸時代の遊郭・吉原に例えるなら、銀座のホステスは花魁と同じ。大名であろうと3回通わなきゃ枕を共にできないし、断る権利だってありましたよね? 銀座のホステスも、下っ端であっても花魁なんです」 

――それほど格式が高いということですね?

望月「銀座で働きたいという女性は、昔も今も多いのですが、バイト感覚では続かないのが銀座です。元CAや高学歴の方も多くいますし、例えば秋葉原のコンカフェでNo.1だった、地方のキャバクラで売り上げがトップだったという女性が自信をつけてやってくるケースもあります。いわば、銀座は彼女たちにとっての甲子園なんですね。それでも、長く続けていられるのは10人に1人くらいなんですよ」

――小説の中に出てくるエピソードは他にどんなものがありますか? 

望月「基本はお客様と女の子の恋物語です。奥様に逃げられて超貧乏なのに、お店の女の子に入れあげてしまうお客様の話。悪い男に二股をかけられて可哀そうなチーママの話などなど…。毎日、何かしら小説のネタになりそうな話がいっぱいあるんです。だからお店に出ることが楽しくて…」

望月ママの水商売スタートは予備校生として上京した年だった。スナックを皮切りに銀座の有名店を3軒経験し、31歳で独立。『ル・ジャルダン』のオーナーママとなる。49歳で2店舗目を出し、現在は飲食店を含め7店舗を経営する。名物ママとして奥歯に物を挟まない語り口は、銀座歴40年以上の賜物だろう。