小泉進次郎と小林鷹之が激突! 岸田首相不出馬で勃発した「自民党総裁選」安倍派分裂の最終章

小泉進次郎 (C)週刊実話web
岸田文雄首相が9月の自民党総裁選への不出馬を表明。9月12日告示、27日投開票の日程が決定したことで、ポスト岸田レースの号砲が鳴った。

裏金問題で首相にしてやられたと恨み骨髄の安倍派(清和政策研究会)の中堅・若手は、当選4回の“コバホーク”こと小林鷹之前経済安全保障担当相(49)を擁立し、主導権奪還を目論んでいる。

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現時点で小泉進次郎元環境相(43)が本命視される中、大人数を抱える安倍派若手らの決起により、逆転勝利の芽が出てきた――。

首相が「終戦の日」前日である8月14日に行った総裁選への不出馬表明は、ほとんどの官邸スタッフにとって想定外の事態であり、改めて首相のサプライズ好きを印象付けた。ともあれ、権力闘争の火ぶたは切って落とされた。

「総裁選は早くも混戦模様になっています。菅義偉前首相がバックにいる小泉氏が先行している感はありますが、小林氏が猛追しています。背後に控えているのは甘利明前幹事長で、実動部隊は安倍派出身の中堅・若手です。彼らは裏金問題で悪者にされたことに対して、怒りに満ちあふれています。形勢逆転に向け、主導権奪還を狙っています」(全国紙政治部記者)

実際、安倍派出身議員の怒りはハンパではなく、ある同派議員は「今頃、裏金問題の責任を取って出馬しないなんてふざけるな。遅過ぎるよ」と呆れるほど。 小林氏はすでに出馬に必要な推薦人20人を確保しており、「党が生まれ変わったと思ってもらえるような改革努力を、議員一人一人が受け継いでいかなければならない」とのコメントを出すなど、やる気満々だ。 

小林氏を支える面々の中心にいるのは、福田康夫元首相を父にもつ政界のサラブレッド、安倍派出身の福田達夫元総務会長だ。小林氏とは同期である。

そして、推薦人集めに奔走したのは、裏金問題で党員資格停止処分を受けた安倍派事務総長経験者の西村康稔前経済産業相だ。

西村氏は総裁選に出馬した経験もあり、その経験を踏まえて小林氏の相談にも乗っているという。安倍晋三元首相の側近だった萩生田光一前政調会長も小林氏をかわいがっているとされる。