千葉“ディズニー”マリーンズ誕生か 球場の老朽化、韓国進出…ロッテとオリエンタルランドの思惑が合致



老朽化したスタジアム問題

「球団売却の相手が、秋波を送る外国企業のレッドブルでは法的に難しいが、友好関係にある東京ディズニーランドなら可能性はある」

その理由は2つあるという。

1つは、建設から34年が経過し、老朽化が進むZOZOマリンスタジアム(土地は千葉県、建物は千葉市が所有)の建て替え問題。

市の試算(建設費と30年間の維持管理費・修繕費を含めた金額)では、現在のスタジアムに隣接する幕張海浜公園や幕張メッセ駐車場に移し、開閉型ドーム(収容3万席)を建てた場合が約2500億円、改修にとどめた場合でも980億円かかるという。

「現在のZOZOマリン使用料は年間2億円程度ですが、開閉型ドームに建て替えた場合、年間30億円の“家賃”が予想されます」(県政担当記者)

場所も県次第で流動的だが、オリエンタルランドがオーナーなら話は違ってくる。

「県最大の納税事業者で、同社の筆頭株主は京成電鉄。最大限の便宜を図るはずです。なんなら自前で球場を造る資金力もありますからね」(同)

もう1つは韓国・ソウル市でロッテグループが運営するディズニーランドのようなテーマパーク「ロッテワールド」との関係だ。