さすがの岸田首相も「心が折れるのは時間の問題」 総裁選“前倒し説”浮上

「国連総会には新総裁が行くべきだ」

こうした状況から、水面下では「総裁選の日程」をめぐる駆け引きも活発化しているようだ。

全国紙政治部デスクが解説する。

「自民党の内規や慣例に従えば、総裁選の投開票日は9月20日か27日が軸になります。岸田首相は、9月24日(現地時間)から始まる国連総会の一般討論演説で見せ場を作ってから総裁選に臨みたいと考えている」

これに対し、退陣を求める議員からは「国連総会には新総裁が行くべきだ」との意見が噴出。総裁選の大幅な前倒し論も浮上しているというのである。

もっとも、それより問題なのは、加熱しつつある次期総裁選が国民そっちのけで進んでいるという点だ。

「裏金問題の反省もどこへやら。いつものことながら、何日に行うのが有利か、誰を擁立すれば次期衆院選に勝てるか、といった議論がかまびすしいだけで、国民とその生活を守る指導者を選出しようとの議論はまったくなされていない」(自民党ベテラン議員)

また、追い詰められた岸田首相に至っては、日に日に孤立感を深めており「心が折れるのは時間の問題」(同)だという。