中日OB会が「立浪監督続投」に待った! 星野派、落合派のチーム内派閥解消に向けて団結

球団創設時から続く派閥の解消へ 

それでも球団が立浪監督を評価するのは「観客動員力」。しかし、OB会が一致団結して誘客に努めれば、集客は図れる。 

それを証明するデモンストレーションの場が、機関紙「中日スポーツの創刊70周年」に合わせて企画された今回のイベント「DRAGONS CLASSIC LEGEND GAME2024」なのだ。 

昨年、前任の鈴木孝政OB会長からバトンを受けた小松氏が託されたのが「オールドラゴンズ」、球団創設時から続く派閥の解消だった。 

チーム内抗争のあおりを食ったのが、入団1年目に35勝を挙げ、最多勝や沢村賞に輝いた権藤博氏(85)。そして、首位打者2回の谷沢健一氏(76)。 

大功労者にもかかわらず、共に中日監督に就けていない。 

“権藤、権藤、雨、権藤”で知られる権藤氏は直言居士で、両オーナー家と距離を置いた。 

谷沢氏は小山家が肩入れしたが、大島家が後押しする星野氏との覇権争いに敗れ、引退後は中日と疎遠に。 

「ドラゴンズの監督ユニホーム姿を見たかった」というファンとOBたちの思いが今回、「昇竜チーム」権藤監督、「強竜チーム」谷沢監督でようやく実現した。