明治神宮野球場(C)週刊実話Web
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次期ヤクルト監督「代理戦争」 小池百合子都知事3選なら古田敦也氏が再登板へ

7月7日の七夕に投開票の東京都知事選で、プロ野球界が注目するのはただ1点。2032年に開業予定の新神宮球場の行方だ。


現職・小池百合子都知事は昨年2月、明治神宮、日本スポーツ振興センター(JSC)、伊藤忠商事、三井不動産の4者から出された明治神宮外苑の再開発計画を認可し、翌月から神宮球場と秩父宮ラグビー場の位置を入れ替えて新神宮球場を建設する工事が始まった。


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新球場には大型ホテルが併設され、38階と40階の超高層ビルも建つ。2036年の完了が予定されているが、地域住民や世界的な音楽家の故・坂本龍一氏らの著名人、環境の専門家らが神宮球場周辺の樹木伐採に抗議。事業者は都知事選への影響を憂慮して、伐採を選挙後に先送りしている。

都知事選の結果で神宮外苑の未来が変わる?

スポーツ紙デスクが、こう解説する。


「選挙公約に『東京大改革3.0』を掲げ、『計画通りに神宮外苑の再開発を進める』と訴える小池氏が3選を果たせば、東京ヤクルト・スワローズは安泰だが、『いったん立ち止まる』と反対する蓮舫氏が勝利すれば、都の認可を取り消す可能性がある。そうなれば、ヤクルトの本拠地移転問題が再燃し、のっぴきならない状況に…。新たな球界再編に発展しかねない」


都知事選には、ネットで大人気の前安芸高田市長(広島県)の石丸伸二氏、2014年の都知事選で約61万票を得た元航空幕僚長の田母神俊雄氏など史上最多の56人が立候補している。


しかし、実質的には自民党や公明党、国民民主党の支援を受ける現職・小池氏と立憲民主党や日本共産党などの支援を受ける蓮舫氏の一騎打ち。


燕番記者によれば、ヤクルト球団は「どちらが勝っても新神宮球場の建設が進むように、両面作戦で次期監督選定を進めている」という。