新庄剛志 (C)週刊実話Web
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阪神「新庄監督」擁立プラン浮上 阪神電鉄HDが分裂で“お家芸”の内紛勃発か

阪神タイガースの親会社である阪急阪神ホールディングス(HD)の株主総会は、毎年、何かと物議を醸してきた。


今年も6月14日に大阪・梅田芸術劇場メインホールで開催されるが、阪神ファンの株主が「今季で2年契約が満了する岡田監督の後任にOBの新庄氏を推す株主提案」を準備している。お家騒動のノロシだ。


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15年ぶりに再登板した岡田監督は昨季、チームを18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶり2度目の日本一に導いた。


しかし、傍から見るほど屋台骨は安泰でない。阪神OBがこう語る。


「岡田監督の後ろ盾が、阪急阪神HDの角和夫会長兼グループCEOであることは広く知られる。側近の杉山健博氏を球団オーナーにねじ込み、阪急電鉄出身者が初めて球団トップに就いた。組織的には阪急電鉄が断然強いものの、球団フロントには阪神電鉄から送り込まれた職員が多く、反岡田派を形成している。その阪神電鉄一派が、シンパの有力OBと繋がって新庄監督擁立に動いている。日ハムとの契約は1年ごとの更新。転身の環境は整っている」


その動きが表面化したのが、5月29日の阪神VS日ハム戦だった。

新庄監督が阪神ユニホームで登場

敵将の新庄監督が、試合前のメンバー表交換時に阪神の縦じまユニホーム姿で登場。背中には漢字で「新庄監督」の文字と、タイガースの新人時代に付けた背番号「63」。超満員の甲子園がどっと沸いた。

この特注ユニホームについて、新庄監督は「タイガース時代からのファンがいて、その人にプレゼントしたいとお願いして1カ月前にオーダーした」と明かしたが、阪神球団に協力者がいなければ、発注も着衣も難しい。


一部球団関係者が応諾し、「新庄阪神監督」に対するファンの反応を探ったと思われる。


さすがに岡田監督は不快感を隠さず、翌日の試合で新庄監督がハイタッチを求めた際には応じず、軽い握手にとどめた。


今季最初で最後の阪神VS日ハム戦は、この先制パンチが利いてか日本ハムが2連勝(雨天中止1試合)。古巣の虎ファンに存在感を見せつけた。