Mr.マリック (C)週刊実話Web
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「目標は“打倒ユリ・ゲラー”だった」ハンドパワー誕生秘話を明かす【Mr.マリック インタビュー】


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――番組は大成功でしたね。


マリック「ステージにギャラリーを入れてね。スプーン曲げもやりましたよ。番組では、最後に私がマジシャンだと明かすつもりだったんですが、プロデューサーに止められました。その後、放送の翌日に『次は5月に超魔術やりましょう』と。あと3カ月しかないのに(笑)」

“マリック”の由来は「マジックとトリックの造語」

――マリックという名前の由来は?マリック「マジックとトリックの造語です。日本にもきっとマジックの時代が来ると思って、日本初のマジックグッズ専門店を東京・五反田に作ったんですが、その店名が“マジックショップ マリック”でした。ガラスに金文字で『マリック』とカッコよくね。

このときは、裏方としてテレビ番組のマジック指導もしてました。大掛かりなものだと、『新春かくし芸大会』(フジテレビ系)で少年隊がセスナ消失イリュージョンに挑戦した『ザ・スーパートリックショー』(1988年1月1日放送)ですね。


専門店はアメリカなどでは主流ですが、日本の場合は大道芸や香具師の流れがありますから、デパートのマジックコーナーで実演販売するんです。私もずいぶん売りましたよ」


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――通りかかる人に売るんですか?


マリック「もちろん。でも、ただ実演しても人は来てくれませんよ。足が横を向いている人も買ってくれない。話しかけて興味を持ってもらって、まず足をこちらに向けさせないと。そうして相手を見つけたら、その人をおとりにします。商売っ気を出さずにマジックをひたすら見せて、『何だろう?』とのぞきに来た人をターゲットにするんです。

不思議なものはみんな好きだから。何か不思議なことを体験すると、マジックだと思わず新しいおもちゃに見えてくるんですよ。閉店まで7~8時間しかないんだから、一気に売るときもありますよ。寅さんみたいな啖呵売でね。マジックグッズは100%衝動買いですから」