(画像)wakamatsu.h/Shutterstock
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楽天イーグルス「三木谷オーナー勇退説」浮上 みずほPayPayドーム誕生の裏で起こった大きな地殻変動

これまで表向きにはプロ野球参入に関心を示さなかった三菱商事とKDDI。ところが、GWの大型連休中に両陣営が、東北楽天ゴールデンイーグルスの親会社、楽天グループに対する株式公開買い付け(TOB)の準備を整えたとの情報が流れ、球界内に衝撃が走っている。


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「水面下で、大きな地殻変動が起きている。本家筋のみずほ銀行と楽天グループの決別が始まった」(経済部記者)


みずほフィナンシャルグループ(FG)は4月25日、福岡ソフトバンクホークスの本拠地球場の命名権を獲得。球場名が『みずほPayPayドーム福岡』になると発表した。命名権は1社1ブランドが常識。競合社のダブル契約など聞いたことがない。

「楽天経済圏」を狙うKDDIと三菱商事

みずほ銀行は、楽天グループのメインバンク。三木谷浩史会長の出身銀行(日本興業銀行)の流れをくむ古巣でもある。本家筋の銀行が、ライバル球団の命名権を購入した形で、尋常じゃない。


その謎は翌日に判明した。KDDIがローソンに行っていたTOBが成立したからだ。KDDIはローソンの親会社・三菱商事が持つ50.06%以外の株式を、約3割増の1株1万360円で募り、全株の3割超を獲得した。


総額で約5000億円。今後、上場を廃止した上で三菱商事と約50%ずつ持ち合って、共同経営に乗り出す。


両者の狙いは、携帯電話とコンビニの融合で「au経済圏」を拡大させ、さらに楽天市場、楽天カード、銀行、証券、トラベルなどの「楽天経済圏」を取り込むことにある。