(画像)fifg/Shutterstock
(画像)fifg/Shutterstock

水原一平容疑者“世紀の大ドロボー”からの大逆転シナリオ 米で「暴露本&映画化構想」浮上


映画プロデューサーは「ハリウッドでは、元CIA職員のエドワード・スノーデン氏が国家安全保障局(NSA)の個人監視活動を暴露し、それを映画化した『スノーデン』より、興行的に成功する可能性が高いと期待されている」と話し、さらにこう続ける。


「映画の原作本となる暴露・回想本では、違法賭博ばかりでなく、大谷付きでエンゼルス球団売却問題、ヤンキースを蹴ってドジャースを選んだ裏舞台、大谷夫人の真美子さん、愛犬デコピン…大谷ファンなら誰もが知りたい内部事情を網羅している。版元はまだ公表されていないが、3億円で独占契約を結んだという情報もある。相乗効果で映画が大ヒットすれば、水原容疑者は、すべての借金を返済してもロサンゼルスに豪邸が建つ」


それにしても、今回の事件は展開が早い。

「世紀の大ドロボー」による起死回生の一打

水原容疑者がギャンブル依存症を告白し、ドジャースを解雇されたのが3月20日。直後にロサンゼルスへ戻ると、国土安全保障省の捜査官が空港で待ち受け、水原容疑者が携帯電話を調べる同意書に署名した。

捜査陣はスマホの解析で約9700通のメールを調べ、水原容疑者が2021年9月から1万9000回超の違法なスポーツ賭博を行い、勝ちが約213億円、負けが275億円。収支がマイナス約62億円だったこと、大谷が賭博にまったく関わっていないことを突き止めた。


4月11日に司法省が、ロサンゼルスの連邦地裁に水原容疑者を銀行詐欺容疑で訴追し、翌日出廷した同容疑者は、保釈金約380万円で保釈された。


次回の審理は5月9日に決まり、スピード結審が予想される。


これだけ検察が急ぐのは、陪審員の足並みがそろわず、無罪の可能性があるからだ。万一のときを考え、司法取引によって「懲役5年、保護観察付きの執行猶予2年6カ月」で終結を図っているとも。


刑務所に30年入る危機だった「世紀の大ドロボー」による起死回生の一打が、暴露本・回顧録であり、ハリウッド映画である。


悩みの種だった「イッペイ問題」解決にめどが立ち、ゴールデンウイークの大谷は、ホームランの量産モードに入る。