(画像)fifg/Shutterstock
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水原一平容疑者“世紀の大ドロボー”からの大逆転シナリオ 米で「暴露本&映画化構想」浮上


ギャング組織を追うFBI(連邦捜査局)と、彼らのマネーロンダリングを追及するIRS(内国歳入庁)が極秘捜査を続ける。


そんな中、違法スポーツ賭博の胴元と顧客の銀行送金の履歴からMLBスター・大谷翔平名義の口座が見つかり、MLBの〝黒い霧〟疑惑に展開する。


だが、大山鳴動して鼠一匹。大谷の専属通訳だった水原容疑者が、大谷の口座に不法アクセスして送金していたことが分かり、お縄に。


しかし、ここでドラマは終わらない。クライマックスは、米国で人気のリーガルドラマ(法廷劇)仕立てで、まさかの大逆転…といった内容だ。

「暗号通貨で巨額を失った」はFTXが関係?

米国の裁判では、有罪か無罪かを判断するのは裁判官ではなく、市民から選ばれた陪審員(6~12人)。評決は全員一致が求められるため、1人でも同意しないと被告を有罪にできない。そして無罪になると検察官には上訴権がなく控訴できない。

米3大ネットワークの司法記者は「水原容疑者は、ある意味被害者。同情すべき点があり、全員一致は難しい。無罪の可能性がある」と話す。


水原容疑者は、違法賭博の胴元とのメールのやり取りをする中で、支払いが遅れていることについて「暗号通貨で巨額を失った」と釈明している。検察側もこの投機が違法賭博に走った発端とみている。


「投機先は、米暗号資産取引の大手だったFTX。一時は325億ドル(約4兆9000億円)もの仮想通貨を取引して爆上がりしたが、2022年11月に経営破綻し、資産を引き出せなくなった。水原容疑者も大きな被害を被ったと聞く。それまで万円単位だった賭け金が100万円、1000万円単位に増えたのも、この時期からです」(同・司法記者)