阪神甲子園球場 (C)週刊実話Web
阪神甲子園球場 (C)週刊実話Web

阪神・岡田監督「アレンパ逸」でも続投へ 球団の命運を握る重大ミッション 次期監督候補として挙がった2人の名選手

昨年の優勝がウソのようで、波に乗れない岡田阪神。今季で2年契約が切れる岡田監督の性格からして、V逸なら潔くユニホームを脱ぐはず。しかし、すでに続投は既定路線だという。


岡田監督を取材し続ける元スポーツニッポンのトップ屋記者で、スポーツジャーナリストの吉見健明氏のスクープ記事をお届けする。


【関連】阪神が本当に警戒するのは中日 連覇を逃した2006年の「悪夢再来」か ほか

昨年のペナントレースで、見事に18年ぶりの「アレ」を果たした岡田彰布監督率いる阪神タイガース。勢いに乗って38年ぶりの日本一にも輝いており、今シーズンの連覇に対するトラ党の期待は、これ以上ないほど高まっていた。


「昨年も活躍した佐藤輝明が、昨年の流行語となった『アレ』と『連覇』を掛け合わせた『アレンパ』というワードを考案するなど、開幕前のファンは大いに盛り上がっていましたね」(スポーツ紙記者)


ところが、今シーズンの岡田阪神は、昨年の勢いがウソのように苦戦している。


オープン戦では初戦から9連敗するなど、全18戦でわずか3勝しかできず12球団でダントツの最下位。シーズンに入っても巨人に開幕2試合連続完封負けを喫し、2カード連続の負け越し。3月はリーグ最下位とスタートダッシュに失敗してしまった。


4月に入ってようやく復調の兆しが見え始めてきたが、まだ勝率5割前後を行ったり来たりと、なかなかチームにエンジンが掛からないでいる。

「のびしろがある選手ばかりだからな、お~ん」

それでも岡田監督は「心配しておらん、のびしろがある選手ばかりだからな、お~ん」と余裕の様子。確かに、シーズンは始まったばかりでまだ慌てるような時期ではないのだが、そんな最中、岡田監督が漏らしたあるひと言が球界をザワつかせているという。

「連覇できなかったら、辞めるわけいかんやろ!」


開幕後に低迷していた時期、岡田監督は親しい記者との酒席でこう漏らしていたという。「辞める」でも「辞めない」でもなく、「辞めるわけにはいかない」とはどういうことなのか。


少なくとも岡田監督が「負けて指揮を執ることは性に合わない」という性格であることは、筆者だけでなく多くの球界関係者が認めるところだ。


そんな岡田監督が今シーズンの結果にかかわらず、監督を「辞めるわけにはいかない」というのだ。


「これは来期も監督を続投する可能性が大ということです。少なくとも本人と球団の間では続投の話がある程度まで進んでいるのでは」(前出・スポーツ紙記者)


もともと、岡田監督は2年契約で、最終年となる今シーズン終了後に勇退することが既定路線とみられていた。


就任当時に「年もあるから長い期間は監督はできんやろ」と語っていたように、実際、年齢的な体力不安がささやかれており、昨夏の全国を転戦する長期ロードでも疲労が蓄積して体調を崩したこともあった。


「一時は昨季限りでの電撃勇退説まで流れたほどです。それでなくても、阪神の監督は厳しい重圧にさらされますから気力、体力の維持は難しいし、岡田監督自身も日本一という結果を出したこともあって、監督の座に固執しているわけではありませんからね」(同)


では、そんな岡田監督が来期以降も指揮官を「辞めるわけにはいかない」と漏らしたのはどういう意味なのか。