トム・ブラウン (C)週刊実話Web
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みちお「M-1ラストイヤーの今年は歴代最高点を取ってみたい」上京から現在までを振り返る【トム・ブラウンインタビュー】


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――まずは、自分たちの面白いという感覚が大事なんですね。


布川「さらば青春の光のマネージャーさんが楽屋に来てくれて、ひと言『感動した』と。2009年のM-1で島田紳助さんが笑い飯さんにM-1史上最高の100点を付けたときに、『面白いっていうか感動したから100点付けた』とコメントされたのを思い出しました」

――ハネる瞬間は分かるものですか?


布川「ザワザワする感じなんですよね。ウケてるというより、ずっとザワザワしている感じ。ああいう感覚は久しぶりでしたね」みちお「お客さんから伝わってくる〝これは一体なんだろう?〟って感覚があるんですよ。2018年のM-1で決勝に進んだときは行けるかもと思いつつ、合体漫才の〝ナカジMAX〟のネタを何度も修正して決勝に行けた感じなんですけど、今回はその行けそうな感覚が前回よりも強くて。だからやっていても楽しくて、前回を超えられる気がしていました」

M-1ラストイヤーのトム・ブラウン

――今年はトム・ブラウンがM-1に出場できるラストイヤーですね。みちお「M-1ってお笑いの大会なのに、みんな妙に本気だからピリピリもするし、不思議な大会だと思いますね。その分、夢があると思います。M-1ラストイヤーの今年は、歴代最高点を取ってみたいですね」

――「お笑いは理屈じゃなくて感覚だ」という発言をされていますが…。


布川「お笑いでウケるパターンって、例えば〝三段落ち〟や〝かぶせ〟があるじゃないですか。地下ライブで先輩芸人が、そういう小手先ばっかりでお笑いを取っているのを見て、悪く言うと〝ダセェな〟と。だから、僕らはお笑いのセオリー的なものを捨てて勝負しようと」

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みちお「慣れてくると、笑いが取れる〝お笑いのシステム〟が分かってきます。でも、そこを外してできた漫才のほうがダサくないと。もちろん基本も大事だと思うんですが、それに頼りすぎないという」

――美学みたいなものですかね。


布川「単純に退化しているような気がしません? 考えるのを止めてしまっているような。みんなオリジナルのネタで、面白いことをやろうとしているのに」