ウエストランド (C)週刊実話Web
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「河本のこと、全然すごくないって書いといてください」相方のいいところを言うのだけはNG【ウエストランドインタビュー】

2022年、日本一の漫才師を決める「M-1グランプリ」で優勝したウエストランドに、突撃インタビューを敢行した。デビュー当時の苦労やネタ作りの想いなどを語ってもらい、M-1王者の知られざる素顔を暴く!


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――「M-1グランプリ2023」で新たなチャンピオンが誕生し、空気がガラッと変わりましたね。前回王者としていかがですか?


井口浩之(以下、井口)「優勝した令和ロマンは10歳下になるんですが、彼らには彼らのスタンスがあって、少し前の〝お笑い第7世代ブーム〟のような圧は感じないですね。むしろ決勝で敗退したヤーレンズとかモグライダーとか、同世代で古い付き合いのおっさんばっかりと仕事してる感じはありますね」

井口浩之 (C)週刊実話Web

――M-1王者の肩書は重いものですか?


井口「本番中には、ふと優勝したくないと思うぐらい気が引けましたが、M-1で優勝しても、何も変わんなかったですね。別にあがめられることもないし、みんなからバカにされているだけなんで。カリスマ性もないし(笑)。だから、その時々のチャンピオンというか、その人となりが反映されるんだなって」河本太(以下、河本)「僕なんて、M-1のチャンピオンベルトという下駄を履いてないと、やれる気がしないです。今も井口一人の仕事が増えているんで。M-1王者の肩書があったとて仕事が減るんだから、僕には優勝してよかったという思いしかないです」

河本太 (C)週刊実話Web

――ネタを作っているのは井口さんで、河本さんには本番2時間前に台本が渡されるそうですが…短時間で覚えられるのはスゴイですよね。


河本「なぜか皆さんほめてくれるんですが、セリフ量を見てもらえば分かります。誰でもできます(笑)」井口「誰でもできますし、早めに渡しても見てないし。僕なら30分前に渡されればできるし、10分前でもできる量ですから。スゴいことではないんです、ホントに。この間なんて遅刻してきましたからね! こっちは寝ずにネタを作って来てるんだから、ムカつきますよ」

井口浩之 (C)週刊実話Web

――河本さんが、どこかで「遅刻しない」という抱負を言っているのを見かけましたが…。


河本「しないように頑張るという(笑)。ちょっとその日は、嫁が仕事で家を出ちゃってたので二度寝しちゃいました」

――その言い訳は許されないヤツでは…。


井口「もう、河本のこと、全然すごくないって書いといてください。この世の誰でもできます」河本「これがね、誰でもできるんです。それができてませんし」井口「M-1王者なのに、こんなできないからウケると思うんですよ。だから肩書って大事だなと(笑)」