春なのに、まだまだ寒い日が続いております。そんな中でも、「もしかしたら魚はボチボチ動き始めているのでは?」などと考えてしまうのが釣り人というもので、渓魚を求めて上州路を回ってまいりました。
結果は、アタリすらないグリグリのボウズ(何も釣れない)。水温の低いシビアな渓に、ワタクシのような未熟な腕では太刀打ちできず、といったところでしょうか。
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「さすがにまだ早いか…」などと自分を慰めつつの帰り道。すっかり身体も冷えたことですし、道中の埼玉県春日部市にあります〝かすかべ湯元温泉〟で、温まっていくことにしました。
広々とした温泉に浸かり、常連とおぼしきじいさんと世間話に興じるなんてのもまたいいものです。
温泉で世間話 裏で釣れる?
話すうちに、群馬の渓でボウズを食らった帰り道であることを話すと、「ここの裏に行きゃ釣れるのに」とのこと。
はて、ここの裏とは? 詳しく話を聞いてみると、この温泉施設のすぐ裏手に水路があり、温泉の排水が流れ込むことから、特に寒い冬場などは魚が集まるようです。
「いっつも通る度に、釣りをしているじいさんがいて、何が釣れるのか聞いたら、フナだって言ってたなぁ」。水路+排水と聞けば、ドブ好きのワタクシとしては、のんびり湯に浸かっているわけにはまいりません。
まだ日もあることですし、じいさんにお礼を言ってから、すぐさま温泉を上がり着替え、温泉の排水でひと勝負です。