(画像)Alan Tan Photography/Shutterstock
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世界の野球勢力地図が塗り替わる「中東アジアリーグ」設立構想 日本プロ野球界が“MLBの草刈り場”から反撃開始

クリケット人気が野球人気へ繋がる可能性

世界でファンが多いスポーツは、サッカーの40億人。野球の原型とされるクリケットの25億人。野球は5億人といわれている。その大半をインドやパキスタンが占めており、競技人口も多い。

クリケット場は野球の球場より大きいため、そのまま活用できる。インドには10万人収容のスタジアムさえあるという。


米大リーグの市場規模が約1兆8000億円なのに対し、日本のプロ野球は約1800億円。わずか10分の1だ。松坂大輔、松井秀喜、ダルビッシュ有、大谷翔平、山本由伸…日本球界の至宝が次々に海を渡るのは必然だった。


しかし、インド亜大陸のクリケット人気圏内の人々を野球ファンに取り込めば、それに伴い派生する飲食、観光、スポーツ用品の経済効果はMLBの2~3倍となり、立場が逆転する。


「ベースボール・ユナイテッドの運営組織、エミレーツ・クリケット委員会(ECB)の会長は、アブダビ首長家の家柄。クリケットが盛んな南アジアの国々と親交が深く、各国での試合開催の許可を取り付けている。つまり、NPBの南アジア進出のレールが、すでに敷かれているということです」(同)