(画像)Alan Tan Photography/Shutterstock
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世界の野球勢力地図が塗り替わる「中東アジアリーグ」設立構想 日本プロ野球界が“MLBの草刈り場”から反撃開始

NPBの狙いは南アジア市場の取り込み

UAE主導でスタートしたBUの初年度は、昨年11月にドバイで開催されたオールスター戦でMLB経験者であるメジャー通算335本塁打のロビンソン・カノ、通算153本塁打のパブロ・サンドバル、通算247勝のバートロ・コローン、元ロッテのレアード、元DeNAの平田真吾が出場するなど助っ人は限定的だった。

しかし、サウジアラビアが参戦する今後は違う。インド、パキスタンの別チームや他の中東・南アジア地域などで新規参戦計画が進んでいるからだ。


課題はハイクオリティーな選手のスカウティング。その情報は日本球界も察知、対応を進めている。今季から二軍限定でNPBに参加した『オイシックス新潟アルビレックス』『くふうハヤテベンチャーズ静岡』の2チームだ。


「当初は16球団制への布石と思われていたが、現状では既存の12球団に敵わない。それよりターゲットは中東アジアリーグの受け皿でしょう。二軍だけでは採算が取れない。にもかかわらず、投資ファンド会社が球界参入に名乗りを上げたのは、海外球団への選手レンタル(または売却)。そう考えればつじつまが合う」(同)


NPBの狙いは、オイルマネーの呼び込みにもあるが、もう一つある。インド、パキスタンなど南アジア市場の取り込みだ。