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「ジャンポケ、パンサーはバーンと行きましたけど、僕らは徐々に失速して…」2度の解散を経て、キングオブコント史上最年長チャンピオンに【サルゴリラインタビュー】

サルゴリラ
サルゴリラ (C)週刊実話Web 

日本一のコント師を決める大会「キングオブコント2023」で優勝し、史上最年長チャンピオンとなったサルゴリラ。現在は多忙な日々を送っている2人だが、過去にグループが2度解散するなど苦労も多い。ブレイクまでの軌道や賞レース裏話などを語ってもらった。

サルゴリラ
サルゴリラ (C)週刊実話Web 

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――2023年のキングオブコント(以下、KOC)での歴代最高得点、史上最年長の戴冠から半年近くが経ちました。バラエティー番組などに引っ張りだこですが、お忙しいのには慣れましたか?

児玉智洋(以下、児玉)「業界では〝一周〟なんて言いますが、まだあまり現実感ないですね。印象に残っているのは、『IPPONグランプリ』(フジテレビ系)にコンビで出させてもらったこと。大喜利は強いってわけじゃないですが、好きなんで」

児玉智洋
児玉智洋 (C)週刊実話Web 

赤羽健壱(以下、赤羽)「今日(取材当日)は『サンドウィッチマン』さんのラジオ番組に出させてもらったんですが、収録前に『これからご本人に会えるんだよなぁ』ってふと思っちゃう瞬間があったりして、まだまだ非日常的ですね」

赤羽健壱
赤羽健壱 (C)週刊実話Web 

――お二人とも生まれも育ちも高円寺(東京)で、幼稚園から一緒なんですよね。

児玉「中学・高校は違って大学も別だったんですけど、しょっちゅう遊んでいました。特に大学のときは、お互い学校に友達がいなかったんで(笑)」

――それで一緒にNSC(吉本総合芸能学院)に入られると。

赤羽「僕は大学に行かなくなって中退しちゃうんですが、児玉が卒業して就職しようとしていたんで、これはヤバいと。ずっとお笑いがやりたくて、やるんなら児玉だと決めていたんで」

児玉「僕もやりたい気持ちはあったんですけど、さすがに無理だろうと思っていて。ただ、健(赤羽)から誘ってきそうなボワーッとした雰囲気は感じていました」

赤羽「漏れ出ていたんだと思います」

児玉「昔からそういうところがあるんですよ。僕の食べているお菓子を欲しそうに見ていたり、遊んでいても泊まりたいのに言えなくてずっと帰らないみたいな。それで、こっちから『泊まってく?』って聞くんです」

赤羽「そういうの、あんま言えないんですよ(笑)」

――NSCは主席で卒業されたそうですね。

赤羽「最初は『ガッチャ』というトリオで、同期で京都出身の滝野元気(現・元気たつや)をセンターにダブルボケのスタイルだったんですけど、ツッコミが面白かったんですよ。関西人特有の技術の高さというか。東京ってあんまりツッコミの文化がないので」

児玉「滝野はいじったらめちゃくちゃ面白いやつで、両脇からもうめちゃくちゃやるってネタでした。オリジナルソングを歌いながら出て行ったり、ネタの途中で殺そうとしたり(笑)」

赤羽「今はコンプライアンス的に無理な暴力的なネタも多かったですね。ただ、そんな危ないネタでもめちゃくちゃウケて、当時はスベリ知らずでした。でも世間を知らなすぎて」

児玉「ありがたさが全然分かってなくて。平然と『バイトなんで休みます』とか言ったことあります」

サルゴリラ
サルゴリラ (C)週刊実話Web