サルゴリラ (C)週刊実話Web 
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「ジャンポケ、パンサーはバーンと行きましたけど、僕らは徐々に失速して…」2度の解散を経て、キングオブコント史上最年長チャンピオンに【サルゴリラインタビュー】


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――1年目から、いきなりルミネtheよしもとのレギュラーだったそうですね。お笑いのエリート街道まっしぐらじゃないですか。


児玉「でも、マジでユルかったですよ、僕ら。東京出身で実家から通っていたからですかね。みんな勝負しに地元を捨てて上京しているっていうのに」

児玉智洋 (C)週刊実話Web 

赤羽「ハングリー精神みたいなのはなかったですね。大学生活の延長みたいな毎日でした」

――ネタもどこか余裕を感じますよね。KOC王者の風格ですかね。


児玉「テレビに出るようになって、よく言われるんですよね。芸歴長いからかな? ただ、2人とも昔からガツガツしてないんですよね」赤羽「お笑いコンビ『ニューヨーク』のユーチューブチャンネルに出たときに、屋敷裕政から『2人はシティボーイやから余裕なんすよね』みたいなことは言われましたね。悲壮感がない、みたいな」

――もっとストイックにやらねば!みたいな焦りはなかったんですか?


児玉「真剣にやっていたつもりなんですけど、なぜかストイック感が出ないんですよ(笑)」赤羽「僕らネタ合わせとかも笑いながらやるんで、楽しそうに見えちゃうんですよね。普通は、みんなネタ合わせであんまり笑わないんですよ。あそこはああしよう、ここはこうしよう、みたいな真剣な感じには、どうしてもならなくて」

トリオ解散で無収入に

――滝野さんの脱退後、新メンバーを加えてお笑いトリオ『ジューシーズ』を結成。『ジャングルポケット』や『パンサー』に並ぶ人気トリオの一角になりました。児玉「レギュラー番組が2本決まったんで、キタかなって感じはありました。出たての若手芸人が通る道というか。当時は劇場(ヨシモト∞ホール)の人気がすごかったんで、ワーキャー系みたいな部分もありましたし、KOCも準決勝まで行けて、世間的にもイケそうな空気がありました。でも、ジャンポケ、パンサーはバーンと行きましたけど、僕らは徐々に失速して…」赤羽「単純にうまくいってなかったんですよ、ジューシーズ。ネタは結構いい評価をいただいていたんですけど、内々でペースがなんか違うな、みたいな。僕ら2人は幼なじみでのほほんとしている。もう1人の松橋周太呂(現在はピン芸人兼放送作家)はストイックだから、徐々にギャップが広がってしまって」

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――2015年末にジューシーズは解散。翌年の元旦から『サルゴリラ』が始動するんですね。


赤羽「特に稼いでもなかったんですが、サルゴリラになったら収入ゼロですから、37歳にして2人でテレアポのアルバイトを始めたんですよ。でも本当に面白いお笑いがやれそうで、ワクワク感しかなかったですね」児玉「僕はそのアルバイトで『1000万円稼げるよ』とスカウトもされました。才能が開花したんですよ」