北の女帝・金正与の“お掃除ロボット”と化した韓国の文在寅大統領

韓国の文在寅大統領の支持率に陰りが見えてきた。大統領に就任した2017年5月には84%という驚異的な支持率を記録したが、12月10日に世論調査機関リアルメーターが発表した支持率は37.1%と過去最低を更新した。

支持率が40%を切ったということは、不動産価格の高騰や新型コロナの感染再拡大、政権と検察の対立先鋭化が影響したとはいえ、もはや「岩盤支持層」さえ離反している証しだ。

韓国メディアも「文政権はレームダック(死に体)と化している」と警鐘を鳴らしており、次期大統領選を左右するソウル市長選を来年4月に控えた文大統領は、今後、ますます厳しい政権運営を迫られることになりそうだ。

「開いた口がふさがらないのは、文大統領が終始一貫して北朝鮮に媚びへつらっていることです。特に〝女帝〟金与正党第1副部長には頭が上がらず、暴言を吐かれても『仰せの通り』とばかりに指示に従う始末。まるで北朝鮮ご用達の〝お掃除ロボット〟です」(北朝鮮ウオッチャー)

12月8日、韓国外交部の康京和長官(外相に相当)は、バーレーンで開かれた中東地域の国際会議で「金正恩委員長がコロナ感染者をゼロと主張しているのは、いかにも北朝鮮らしい」と、感染者ゼロが嘘だと言わんばかりの発言をした。

これに対して与正氏は、「身のほど知らず」「前後の計算をしない妄言」「凍てついた南北関係により寒々しい冷気を吹き付けようと考え、疲れて病気になったようだ」と、康長官を激しく罵倒する談話を発表した。

金正与氏の“脅し”にビビる文在寅大統領

「北朝鮮のコロナ対策が噴飯物なのは、康長官が指摘した通りです。正恩氏は2カ月前に『コロナ感染者はいない』と言い張る一方で、『海の水がコロナに汚染される』との理由から漁場や塩田での作業を禁止するなど、意味不明なコロナ対策を通達しています」(国際ジャーナリスト)

北朝鮮にコロナ感染者が多数いることは、世界保健機構(WHO)も認めている。いくら非理性的なパフォーマンスで事実を覆い隠そうとしても、事態が好転するわけがない。

与正氏は康長官に対して「それなりの代償を払うようになる」と脅迫したが、その真意は文大統領に向けた「南北対話の再開を望むなら、康長官の首を差し出せ」という高圧的なメッセージだろう。

「康長官はもともと北朝鮮に友好的ではありませんから、これを先途に文大統領は、近く彼女を更迭するとみられています」(同)