巨人がヤンキース田中将大獲りへ長嶋&松井出陣の総力戦!

ヤンキースとの7年契約を終えた田中将大投手の巨人入りが浮上した。日本シリーズで赤っ恥をかかされた巨人は、長嶋茂雄終身名誉監督の意を受けた松井秀喜氏が獲得に奔走。メジャー転身を1年先延ばしする菅野智之との〝最強2本柱〟でリベンジだ。

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「球界の盟主」を自負する巨人が日本シリーズでソフトバンクに球界初の2年連続4連敗…。原辰徳監督にとっても球団ワーストとなる9連敗で、完膚なきまでに叩きのめされ、読売新聞グループは威信にかけて巻き返しに躍起となっている。

今も球団経営に絶大な発言力を持つ渡邉恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役主筆と長嶋氏は、ヤンキースGM特別アドバイザーの松井氏の力を借り、原監督とともに最強チーム編成に取り組むという。その最高にして最大の策が、ヤ軍との契約を終え、フリーエージェント(FA)となった田中の獲得だ。地に落ちた巨人軍の名誉を回復し、日本一を奪回するには、菅野との「日米夢の2本柱」が唯一最大の策というのが両最高首脳の結論なのだ。

「今季、開幕から13連勝のNPB新記録を達成した菅野と、楽天時代の13年に24勝0敗という大記録を打ち立てた田中の2枚看板が揃えば、萎えた巨人の士気は高まり、ソフトバンクを打ち負かすことができるという構想だ。国内FA権を取得した横浜DeNAの梶谷隆幸外野手、井納翔一投手など〝中途半端な大物〟をかき集めても、逆に伸びかけている若手の成長の芽を摘むことになり、大勢に影響はないという判断」(巨人OBの野球解説者)

巨人“念願”東京ドームを自社球場化へ!

V4を達成し、年々勢いを増すソフトバンクに危機感を募らせる読売新聞グループは、日本シリーズ終了後、超ド級のプロジェクトを発表した。不動産最大手の三井不動産と連携して東京ドームの株式公開買い付け(TOB)を実施し、完全子会社化すると明かしたのだ。買収総額は1205億円。東京ドームの経営陣も賛同しており、3社間で資本業務提携契約を結び、読売新聞グループ本社は株式の2割を引き受ける。

「巨人は念願だった自社球場を所有することになり、球団とスタジアムが一体となった運営が可能となります」(日本テレビ関係者)

その門出を祝うためにも、日本一奪回と新しいドームの顔は不可欠。その新顔こそが田中で、逆にこの二枚看板が揃わなければ、今のソフトバンクには敵わない。

巨人は、菅野が今オフ、ポスティングシステムを申請して米大リーグへの挑戦を希望した場合、容認する方針を打ち出している。しかし、これは叔父の原監督から、菅野が「巨人残留の意思を固めている」との情報を察知した上での容認。

球団事情通によれば、菅野は原監督に対し、「パフォーマンスを発揮できる環境なのか、社会的なこと(新型コロナウイルス)もある。迷っている」と相談したという。これに対し、来季、3年契約の最終年を迎える原監督は「残ってくれることがベスト」と強く慰留。今季14勝2敗、防御率1.97の菅野を抜きに、リベンジはとても望めないからだ。