原監督は11月27日、読売新聞東京本社を訪ね、山口寿一オーナーにシーズン終了を報告した。その際、「リーグ連覇したのは喜びだが、すべてにおいて我々は(ソフトバンクに)劣っていた」と歴然とした戦力の差を訴え、あらためて超大物選手の獲得を要望した。
「背景には、長嶋氏の意を受けた松井氏が水面下で進める『田中獲得プラン』がある」とは、事情通。10月、本誌でも報じた通り、菅野がメジャーにポスティング移籍する場合、巨人は松井氏を介してヤ軍に菅野を獲得させ、代わりに田中を引き受ける〝エース交換〟計画を進めてきたと言われているが…。
「しかし、日本シリーズの歴史的敗戦を受けて、エース交換から『菅野・田中のダブルエース』戦略にスイッチ。この方針に沿って、菅野はポスティング申請締め切り日の12月12日まで様々な可能性を見極めて最終決断を下すようだ」(同)
今年はコロナ禍を考慮し、日本シリーズ観戦を自粛した松井氏。しかし、恩師である長嶋終身名誉監督とは終始、連絡を取り続けている。巨人からの監督要請を固辞し、結果として高橋由伸氏、原氏が監督に就いて苦労している経緯もあり、託された田中獲得のミッションには力が入るようだ。
読売グループの総力で“里田まい”篭絡か
「問題は、莫大な契約金。田中がヤンキースと結んでいた契約は7年164億円(1年約23億円)。アメリカのニュースサイトで、新契約は3年4500万ドルと予想されていることから、巨人も単年16億円くらいを想定している。これは今季の菅野の年俸6.5億円を10億円ほど上回る額。全権を握る原監督にしても決裁は難しいが、ナベツネさんと長嶋氏のお墨付きがあれば、それも可能。読売新聞グループとしても、今回の日本シリーズの完敗でソフトバンクを打ち負かすには、このぐらいの出費は覚悟の上」(同)
巨人の日本一を誰よりも願う渡邉主筆は94歳、長嶋氏も84歳。日本一奪回は急務である。
「故・星野仙一氏を師と敬う田中は、『日本球界に復帰する場合は楽天』と話していた時期もあった。しかし、現在は『子どもたちの教育』を気遣う妻・里田まいさんの意見を何より尊重しており、日本に戻るなら東京と決めているという情報もある」(スポーツ紙デスク)
読売新聞グループも総力を挙げて、里田さんを傘下のメディアに迎え入れる準備を進めているという。
菅野とマー君の「ジョイントNo.1」とは…。ミスターの底力、恐るべし!
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