
菅義偉首相“東京五輪後総選挙”ギラつく野望…4年の長期政権へ
菅首相は、不妊治療の保険適用拡大や携帯電話料金引き下げ、「デジタル庁」新設など、成果を上げていけば支持率は自ずとついてくると考えているようだ。政府関係者によると「最低賃金引き上げも模索している」という。自民党の支持基盤である全国の中小企業を敵に回しかねないが、コロナ下で実現できたら確実な成果になる。
とはいえ、いくら成果を積み重ねても強い逆風が吹けば、政権は立ちゆかなくなる可能性が高い。首相の政権基盤は実は脆いのだ。自民党内で主体となって支えているのは二階派と無派閥だけで、細田、麻生、竹下の3大派閥は総裁選の経緯からして、いわば損得勘定で支持しているにすぎない。その二階氏もそろばん勘定では冷徹だ。
首相は11月12日に二階氏と、昼は官邸で、夜はホテルの日本料理店で、食事を交えながら連続して会談した。政府関係者によると、二階氏は五輪後の解散を模索する首相を押し返し、1月解散の余地を残すべく、1月上旬の通常国会召集を求め、認めさせた。現在、8日か12日の線で調整中だ。
首相といえども党の最大実力者の意向はないがしろにできず、1月解散の可能性を残すことになった。急所をわきまえた二階氏の一撃に、首相は譲歩するしかなかったのだ。
二階氏は、最終的に首相が1月解散を見送った場合にも対応できるよう備えている。総裁選で惨敗した石破茂元幹事長が派閥会長辞任に追い込まれ、党内では再起不能と受け止められたが、二階氏は「石破カード」を温存しているのだ。
“三度目の日本の顔”にまんざらでもない安倍前総理
10月2日に都内のホテルで会談し激励、11月12日にはCS番組収録で「まだ可能性はある」と奮起を促している。二階氏は菅政権が立ちゆかなくなった時に、地方ではまだ人気のある石破氏を担ぐ選択肢を捨てていないとみていい。ポスト菅を睨むのは二階氏だけではない。細田派出身の安倍前首相と盟友の麻生太郎副総理兼財務相は、もともと岸田文雄前政調会長を次期首相に見据えていた。細田、麻生、岸田の3派が組めば、菅首相が総理の座にしがみつこうにも、総裁選再選は厳しくなる。
安倍氏自身も、11月11日に党内の『ポストコロナの経済政策を考える議員連盟』の会長に就くなど意気軒昂で、総裁選への再々出馬も取り沙汰される。
翌12日夜、東京・六本木の高級寿司店で1993年の衆院初当選同期による慰労会に招かれた安倍氏は、任期7年8カ月の遺産を生かして議員外交を積極的に行い、三度「日本の顔」になるよう求める声に、まんざらでもなかったという。
「菅さんは1年間のワンポイント・リリーフだからね」
9月の総裁選の際、周囲にこう語っていた安倍氏。菅首相は自らの思惑通りに長期政権を手繰り寄せることができるのか。それとも党の圧力に屈して1月解散を決めるのか。
謀略渦巻く永田町、政局の行方はまだ視界不良だ。
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