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“肉眼でお化けがみたい”を叶えたい!~原田龍二の『不思議な世界』

原田龍二
原田龍二 (C)週刊実話Web

前回の続きです。

デニスというお笑いコンビの『デニスの怖いYouTube』(通称『デニ怖』)とコラボすることになった僕。2人と、僕のYouTubeに出演していただいている心霊研究家の池田武央さんとともに、千葉県にある心霊スポットとして名高い廃ホテルへ向かいました。噂によると、4階に開かずの間があるとのこと。実際に行ってみると、確かに4階にはドアが開かない、2つの部屋があります。すると『デニ怖』のディレクターの千葉さんが、「24時間営業している鍵屋さんを呼んで、開けてみましょう」と言い出しました。

鍵屋さんが到着。開かずの2部屋は、向かい合わせになっています。まず1つ、鍵屋さんが無事に解錠。もう1つの部屋にもトライしてもらいましたが、「開きません」と断念。鍵屋さんは帰っていきました。

開いたほうの部屋へ、いよいよ踏み込みます。中をいろいろ検証してみましたが、取りあえずおかしなところはありません。みんなで話しながら、そろそろ出ようかとした途端、〝ダンッ!〟という大きな、壁を叩くような音がしました。その時同行していたメンバーは、スタッフを含め部屋の中に揃っています。でも誰も、壁を叩いたりはしていません。そして部屋の外には、誰もいないはず…。

「もう帰れ」という合図…

最後の最後にこの音がしたので、僕が感じていたことを、池田先生がそのまま口にしてくれました。「もう帰れという合図ですね」と。部屋を出て、「もしかしたらこの部屋に何かあったのかもしれないね」なんて言いながらお向かいの部屋のドアを引いてみると、まさかのことが。

なんと、鍵が開いているんです。「すみません、これは無理です」と言って、鍵屋さんは帰っていったのに。開いているわけがないのに、開いている。部屋に入ってみると、なんらおかしなことはありませんでしたが、それにしてもなぜ鍵が開いたのか…。不思議な現象でした。

今年の春から始まったこの連載は今回で一区切り、最終回となりました。しかし僕のミステリーチェイサーとしての旅は、まだまだ終えるつもりはありません。何しろたった1つの夢が、いまだに叶っていないのですから。それは「肉眼でお化けがみたい」。お化けが見たいし、その存在を100%信じられるくらい、感じてみたいです。現時点で99.9%信じてはいるのですが、決定打と言える最後の一打がほしい。僕の前に現れるか、僕に取り憑くかして、実際にいることを感じさせてほしいんです。

ミステリーチェイサーとしての活動は、すべてをYouTubeで発信しているわけではありません。配信するといろんな人に見てもらえますが、僕は単純に会ってみたいから、ひとりでも深夜に神社を訪れたりしています。いつでもウエルカム状態なので、お化けにはぜひとも現れていただきたいですね。

原田龍二
1970年生まれ。ドラマやバラエティーで活躍する一方、芸能界きってのミステリー好きとして知られ、近著に『ミステリーチェイサー原田龍二の謎のいきものUMA大図鑑』がある。現在、『バラいろダンディ』(MX)で金曜MCを担当。YouTubeチャンネル『ニンゲンTV』を配信中。

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