(画像) Krakenimages.com / shutterstock
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老舗『関西スーパー』買収争奪戦! 業界のさらなる再編へ発展か…

食品スーパー業界における買収合戦が世間を騒がせている。関西の老舗食品スーパー『関西スーパー』を巡る争いだ。


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8月31日に関西スーパーの筆頭株主である『エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリング』が、同社を買収すると発表した。しかし、その4日後、第3位の株主である関東のディスカウント・スーパー『オーケーストア』を経営する『オーケー』も、新たに関西スーパーを買収すると発表し、ドロ沼の様相を呈している。


H2Oといえば、阪急阪神東宝グループの小売り部門で、阪急百貨店や阪神百貨店のほか、関西の食品スーパー『イズミヤ』『阪急オアシス』を擁する関西屈指の勢力だ。これに関西スーパーを加えて統合すれば、一気に年商4000億円規模の巨大グループが関西に誕生することになる。


しかし、お公家集団とも言われるH2Oに対し、庶民の味方である〝ディスカウントストアの雄〟オーケーが食らいついた。なぜ、オーケーはH2Oの買収劇を不服とし、自らの買収にこだわっているのだろうか。

コロナ禍の“勝ち組”で注目される食品スーパー

「H2O、オーケーそれぞれに言い分はあると思われます。近年、着実に拡大してきたオーケーも、1都3県内では、さすがに出店の限界が見えてきた。その打開策として、関西市場が魅力的に見えるのでしょう」(経済アナリスト)

ライバルの食品スーパー『ロピア』も関西に進出し、着実に店舗を増やしている。


「そもそも食品スーパーの買収劇が、ここまで話題になることは近年ありませんでした。コロナ禍における勝ち組業界として、食品スーパーが注目されている証しでしょう」(同)


今回の買収劇は、スーパー業界のさらなる再編へと発展しそうだが、消費者不在の国盗り合戦にならないことを願いたい。