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ヤクザ顔負け!闇のオバチャン①「闇金」老人の話し相手になってカモる

ヤクザ顔負け!闇のオバチャン①「闇金」老人の話し相手になってカモる 
イラスト/タカミトモトシ (C)週刊実話 無断転載禁止

「女性の活躍」を看板政策に掲げた安倍晋三前首相のおかげで、女性の就業率は7割を超え、大企業で取締役に就任する女性も増えてきた。そうした世相が影響してか、近年、裏社会でも「働くオバチャン」が急増。男以上に肝が据わり、小遣い稼ぎの枠を超えた〝違法パート〟に手を染め、莫大な利益をもたらす彼女たちの進出で、違法ビジネス業界は転換期を迎えているというのだ。


「借りた金返せんのやったら、目玉でも腎臓でも売ったらんかい!」

ドラマでは定番の闇金業者の決め台詞だが、これをオバチャンが演じたとしても迫力に欠ける。裏社会にも仕事は数あれど、この手の職場に中年女性は向いていないと思われがちだ。

ところが、近年この業種では『ミナミの帝王』や『闇金ウシジマくん』のような対面スタイルが減っており、電話やメールでの営業が主流に。客と直接会うこともなければ、電話口で怒鳴る機会もほとんどないそうで、オバチャンでも働きやすい環境になっているのだ。

「あんたが助かるんやったら」

「リストを元に『融資のご必要はありませんか?』と、1日数百件は営業電話するんです。大変そうに見えるでしょうけど、相手に興味があるかないかはすぐに分かるので、普通は1件数秒程度で切ってしまいます。ところがウチにいるオバチャンは、老人相手に関係ない話をだらだらと続け、最終的には客が『あんたが助かるんやったら』と借りてくれるんですよ。年金があるので利息は取りっぱぐれないですし、あんな社員見たことありませんよ」(闇金会社社長)

オバチャンらしく、きっちり定時で帰るそうだが、今では会社の稼ぎ頭なので、文句を言う者は誰一人としていない。

だが、前々から「なぜ、あのオバチャンの客の中には主婦がいないのか?」と、社員の間で疑問が上がっているそうだ。現在の闇金業界において、主婦はメインターゲットたる客層。その凄腕オバチャンにとって、本来は最も繋がりやすい土壌にもかかわらず、顧客がいないのは不自然だというのだ。

「もしかしたら、ウチからノウハウだけ盗んで、主婦友達には自分のポケットマネーで闇金業をやってるんじゃないかと疑われているんですよ。まあ、僕的にはあれだけ稼いでくれてるんですから、一向に構いませんけどね」(同)

なるほど、オバチャン相手のオバチャン闇金ならば、需要はかなり高そうだ。

【闇のオバチャン②に続く(#②を読む)】

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