エンタメ

ヤクザの職業病②「若い衆症候群」常にスマホが鳴っているような錯覚に陥る

イラスト/みずしま聖  (C)週刊実話 無断転載禁止
イラスト/みずしま聖  (C)週刊実話 無断転載禁止

どんな仕事にも、職場以外でも思わずやってしまう行動や、かかりやすい病、いわゆる〝職業病〟がある。もちろん、ヤクザも避けては通れない。むしろ、カタギさんより悩まされる〝症状〟は多いというのだ。親分世代に定番の持病から、若手にしか見られない「謎の習慣」など、ヤクザの職業病を一挙大解説する。

半年前から楽しみにしていた予約困難店での妻とのディナー。指名に指名を続けて、ついに辿り着いたキャバクラ嬢とのアフターホテル。そうした大事な場面で必ず鳴り響いてしまうのが、親分や兄貴分からの電話である。

当然、彼らの世界では「着信に気付きませんでした」といった言い訳など許されない。特に昔気質の世代には「3コール」以内に出なければ呼びつけられ、ヤキを入れられる。

“親分アンテナ”を有する「能力者」

それゆえ、何をしていても常に着信が気にかかる彼らだが、そんな生活を送っているうちに謎の奇病にかかる。〝常にスマホが鳴っているような錯覚〟にとらわれてしまうのだ。

「寝ていても夢の中で着信音が響いて起きてしまいますからね。実際にスマホを見ると、鳴ってはいないんです。それに、恋愛映画で感動したり、久しぶりに子供と遊んだり、〝小さな幸せ〟を感じて一瞬でもスマホの存在を忘れてしまった時も、『もしかして、さっき鳴ってたんじゃないか…』なんて、急に現実に引き戻されるんです。完全に被害妄想なんですけどね」(関東系ヤクザ・30代)

とはいえ、〝若い衆症候群〟と呼ばれるこの病を克服すれば、逆に着信がある場面を正確に先読みする能力が得られることも。

キャバクラで楽しく遊んでいる際に、「ちょっと〝親分アンテナ〟が反応した」などと突然席を外すヤクザは、その能力者だ。

【ヤクザの職業病③に続く(#③を読む)】

あわせて読みたい